● 開演は18時。曲目は次のとおり。指揮は竹澤真一さん。
シベリウス 交響詩「フィンランディア」
ヘンデル 「水上の音楽」第2組曲
ハチャトゥリアン 組曲「仮面舞踏会」
必ず聴いて,必要があれば指示を出し,今後の道筋を整えるよすがにする,と。
● 傍から見ていた分には,と断っておかなければならないのだが,宇大オケはコロナ禍でいったん壊滅した感がある。
コロナ禍は日本全国(のみならず,世界中)を襲ったが,それに対する対応には地域差があったように思う。首都圏のオケはコロナに抵抗した。その抵抗がどこまで功を奏したかは別の話だ。しかし,正常運転に戻そうとコロナに抵抗していたように思える。
● しかし,地方ではこの動きはほぼ皆無。コロナの前になす術を持たないといったふうであった。
個々のオケに留まらず,どの分野でも地方は抵抗権を放棄していたように,ぼくの眼には映る。地方自治という言葉があれほど色褪せた時期はなかったろう。
● 宇大オケも抵抗したくても,大学側がそれを許さなかったのだろうし,大学側も他の状況を見れば,そうせざるを得なかったのだろう。
ぼくの知る限り,栃木県内でコロナに抵抗した楽団は,高校の吹奏楽部になってしまうが,作新学院高校吹奏楽部を以て唯一の例外とする。
● もっと申しあげれば,壊滅からの復活過程に本格手的に着手するのにも,少し手間どり過ぎたのではないかと思わないでもない。
しかし,こうして復活した。定演も行っている。寿ぐべきである。この楽団が県内に占める位置というか,役割というか,存在感は,おそらく楽団のメンバーが思っている以上に大きいのだから。
● アンコールは,シベリウス「アンダンテ・フェスティーヴォ」。
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