聴きに来たのは,今年のコンクールに出場する吹奏楽部の中高生が多いのだろうが,ぼくのように聴くことを娯楽にしているロートルも多かったようだ。
● チケットは5日に開催された作新学院高校の演奏会で出張販売(?)していたので,そのときに買っておいた。
入場時に半券を自分でもぎる。このやり方はコロナ禍で身体接触を避けるために始まった。コロナ禍が去ると元に戻ってしまったようなのだが,どう考えても入場者が自分でもぎる方が合理的だ。
チケットの受渡しをしないのだから,入場に要する時間も短くできる。このやり方,定着してほしいと個人的には思っている。ちなみに,電子チケットは定着したようで,慶賀の至りだ。
● 一応,2部構成。ただし,休憩時間が短かった(15分間)こともあって,2部感はさほどしなかった。
まずは,県南の中学生を中心とするメンバーの演奏。次の3曲。
大島ミチル Rhapsody~Eclipse(2025)
河野土洋 ブラジリアン・ポートレート(1998)
後藤 洋 ステップ,スキップ,ノンストップ(順次進行によるカプリッチョ)(2025)
● 宇都宮文星女子高校と文星芸大附属高校を中心とするメンバーで次の2曲。
伊藤士恩 マーチ「メモリーズ・リフレイン」(2025)
岩井直溥 ポップス描写曲「メイン・ストリートで」(1976)
● さらに,宇都宮市立陽南中学校と宮の原中学校のメンバーで次の2曲。
伊藤士恩 マーチ「メモリーズ・リフレイン」
渡口公康 行進曲「勇気の旗を掲げて」(2024)
● 後藤洋さんがゲストに来ていて,中学生に直接指導。中学生がちゃんと喰らいついて行くんですね。確かに変わる。変わった後が前より良くなったのかどうかは,ぼくにはわからないが。いや,中学生を舐めてはいけない。
こういう場面はその後もあった。聴きにきていた吹奏楽部の中高生にとっても,ワークショップのようなものだったでしょうかね。
● 最後に,社会人のシンフォニックウインドオーケストラ21が次の2曲。
大島ミチル Rhapsody~Eclipse
間宮芳生 マーチ「カタロニアの栄光」(1990)
● ここから第2部。まず登場したのは東海大学菅生高校。
杉山義隆 祝い唄と踊り唄による幻想曲(2025)
小長谷宗一 風と炎の踊り(1989)
J.マッキー 吹奏楽のための交響曲「ワインダーク・シー」
● 杉山さんもゲストに来ていたので,作曲者が指揮をするという場面があった。
が,そんなことよりも「ワインダーク・シー」が圧巻。何だ,これは,と思った。こういう演奏を高校生がするのか。
ステージから圧縮された熱が放たれて,客席を覆う。身体がジーンとなる感じ。
● 次に地元の作新学院が登場し,次の2曲を演奏した。
後藤 洋 ステップ,スキップ,ノンストップ(順次進行によるカプリッチョ)
高橋宏樹 ストリート・パフォーマーズ・マーチ(2005)
安心して聴ける演奏であるのは言うまでもない。何せ,演奏しているのが作新なのだ。たぶん,これが県内最高峰。
● 最後は埼玉栄高校。次の3曲を演奏。
高橋宏樹 イギリス民謡による行進曲(2003)
後藤 洋 ステップ,スキップ,ノンストップ(順次進行によるカプリッチョ)
ワーグナー 歌劇「ローエングリン」より “エルザの大聖堂への行列”
● 「エルザの大聖堂への行列」はオオトリに相応しかった。うぅむ,としか言えない。
31日に大宮ソニックで定演があるらしい。大宮まで行くか,行かざるか。
(追記)
● 埼玉栄高校吹奏楽部のサイトを見たら,昼夜2回公演なんですね。定期演奏会がね。
一定以上の認知をすでに獲得しているわけだねぇ。作新もそうなのだが,吹奏楽をやりたいから栄に入学したという生徒たちなんでしょうね。
● 当日券,あるかなぁ。夜公演ならあるんかな。
と言うのは,前売券はセブンチケットで買うしかなさそうなんだけど,セブンチケットにアクセスできなくなっているんですよ。パスワードが撥ねられてしまう。以前は買えてたんですけどね。
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