2014年1月20日月曜日

2014.01.20 間奏35:東京ディズニーシーのショーを見に行った

● ちょっと前のことになるんだけど,TDSに行ってきた。
 何しにいったかというと,シーのショーを見たくなったんですよ。

● ランドの「ワンマンズ・ドリームⅡ」なんてすごいからね。音楽は録音だから,見るべきものは舞台の設えとダンス,振付ってことになる。
 水準が高ければ観客を飽きさせない。好きな人はアトラクションには目もくれずに,「ワンマンズ・ドリームⅡ」を1日に何度も観る。たいていは女性で,好きなダンサーを追っかけてたりする。

● シーには,生演奏のショーがありますな。「ビッグバンドビート」。「ビッグバンドジャズの迫力あふれる演奏をバックに,本場のミュージシャンやタップダンサーたちが繰り広げるスタイリッシュなレビューショー」と紹介されてる。
 演奏も高水準なら,タップもお見事。ついでに,会場(ブロードウェイ・ミュージックシアター)も本格的。1日に3~5回の演奏。奏者やダンサーにとって,ここが終着駅ってことはないだろうけど,かといってここで吹いたり踊ったりするのは,業界に属する人であれば誰でもできるというわけでもないだろう。

● ジャズについて知るところはほとんどないんだけど,このショーは往年のクラシックジャズの趣を濃く湛えている(ように思われる)。なんか懐かしい感じがする。
 ジャズに詳しくない人が,茫漠と持っているジャズに対するイメージを損なわないように構成しているのだろう。TDRに遊びに来るお客さんは,ほとんどそうした人たちだろうから,それら最大公約数に対応しなければならない。
 TDSに来ればいつでもこのショーが見られるとなると,特にジャズファンでもないぼくとしては,ジャズはこれだけでいいかなぁと思ったりね。

● ついでに,「ミスティックリズム」。
 「ロストリバーデルタの精霊たちによる幻想的な世界。力強いリズム,目を見はる空中パフォーマンスの数々…。ジャングルの神秘と伝説の幕が切っておとされます!」というわけなんだけど,これは何だろう,水と火の対決ってことなんだろうか。
 宣伝文句に偽りなしで,難易度の高い演技が頻出する。

● さらにアトラクションも。「ストームライダー」のキャプテン・デイビスのキャラクターは魅力的だな。「緑のチカチカ,チェック」は特にいい。「機内食の時間はなさそうだな」も。
 このあたりの脚本は,名手によるものなんでしょうね。声優もね。

● 最近,香港のディズニーランドにも行ったムスコが言うには,TDSは,この時期の平日でも,土日の香港より混んでいる。
 ぼくも一度だけ,香港のディズニーランドに行ったことがある。あれははっきり東京とは別もの。似ても似つかない。まず華やぎがない。華やぎのための第一要因である賑わいがない。
 アトラクションも大雑把にいうとチープな感じ。乗ってもぜんぜん高揚しない。ありていに申しあげれば,場末の遊園地だ。

● TDRのホスピタリティーがしばしば指摘されるけれども,これはディズニーよりオリエンタルランドの功績に帰せられるべきものかも。ディズニーのマニュアルを遵守するばかりか,さらにそれに磨きをかけたっていうか。
 これほどの賑わいは,日本人のある意味馬鹿さ加減が支えている。その馬鹿さ加減を細かく分析していくと,面白い日本人馬鹿論ができあがるかもしれない。
 が,馬鹿が結局は利口ではないかと,今のところは思っている。人間が二百年も三百年も生きるのならまた別かもしれないけれども,たかだか数十年なのだから,利口ぶるには人生はあまりにも短い。

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