2014年1月14日火曜日

2014.01.13 日本交響楽団第2回定期演奏会

小山市立文化センター 大ホール

● 日本交響楽団の第1回目の演奏会は栃響と重なってしまって行けなかった。
 開演は午後2時。全席指定。SとAの2種。当日券を購入。残りわずかだった。残りの中から最も良さそうな席を選んだところ,A席で料金は1,000円。
 けれども,鑑賞には支障なし。もともとさほどに大きなホールではないから,まずどの席でも問題はなさげだ。あまりに前の方はさけた方が無難だろうけれども。

● という次第で,客席は満席状態。小山市立文化センターがだいぶ関わって結成したようだから,自分の市のオーケストラとして応援しようという小山市民が多いんですか。
 名前は日本だけれども,ローカル色がだいぶ強いようだ。いい悪い,ではなく。地域に根づきつつあるといいますか,最初から根づいていたといいますか。

● 指揮者は高山健児さん。読響のコントラバス奏者で,古河フィルの指揮者でもあった。
 ということなので,この楽団は古河フィルを母体にしたものだと思ってしまうんだけど(実際,古河フィルのメンバーだった人も多いんだけど),この移行に際してはたぶんいろいろあったんだろうな。こちらに参加しなかった人もだいぶいるようだから。

● 古河フィルはけっこう好きなオーケストラで,初めて聴いた2010年4月の第3回定演以来,欠かしたことはなかったと思う。真面目さが溢れていたという印象でね。一所懸命にやっているなぁ,っていう。清潔感もあって,これなら聴きに行くでしょ,と思っていた。
 指導者は替わらないんだからね,同じ印象はこの楽団にも引き継がれている。でも,やっぱり同じではないですよね。当然なんだけど。

● 曲目は次のとおり。演奏もこの順番。
 ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
 ワーグナー 「さまよえるオランダ人」序曲
 ワーグナー 「タンホイザー」序曲
 リスト 交響詩「前奏曲」

● いきなりベートーヴェンの5番ですよ。驚いた。プログラムには筆頭に載っていても,これはまさか最後に演奏するんだろうと思っていたから。
 定型をはずしたのには,何か理由があるんですかね。残りの3つを先に演奏してしまうと,「運命」がおとなしく聞こえちゃうと思ったのかなぁ。
 っていうか,この曲目では,そもそも定型はあり得ないか。

● コンミスの躍動感が素晴らしかった。今回の印象の第一はここ。ヴァイオリンが好きで,コツコツと続けてきたというんじゃなく,集中的に取り組んだ数年間を持っているんでしょうね。
 オーボエをはじめ,木管陣も健闘。いい練習をしているんじゃないかと思えた。

● いずれ劣らぬ難しい楽曲だと思われる(簡単な楽曲なんてあるのか)。このあたり,意欲的というか,挑戦的というか。
 次回はメンデルスゾーンの4番「イタリア」。

● 次の次まで日程は決まっている。これは古河フィルのときからそうだった。手際のいいリーダーがいるんでしょう。

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