2015年9月30日水曜日

2015.09.27 県立図書館第150回「県民ライブコンサート」

栃木県立図書館 1階ホール

● 栃木県立図書館が年に数回開催している「県民ライブコンサート」,久しぶりに出かけてみた。開演は午後2時。入場無料。

● このコンサートの特徴は,ステージと客席の距離が近いこと。問題は,客席に段差なんてないので,後の椅子に座ると奏者が見えなくなること。
 で,後の席になってしまった。

● 今回は斎藤亨久さん率いる小オーケストラ。オーケストラのメンバーは栃響の有志がメインだったようだ。したがって,これは聴かないと損でしょ的な。
 プログラムはオール・モーツァルト。
 ディヴェルティメント K.213 
 ピアノ協奏曲 K.413
 弦楽四重奏曲 K.157
 交響曲第25番 K.183

● ときどき思うことは,こういうタダで聴ける演奏会しか聴かないと決めてしまうのもありかなってこと。それでも音楽を聴くという部分は充分に満たされるかも。足りないところはCDで補う,と。
 栃木のような地方でも,地元で開催される演奏会のすべてをフォローするのはとても無理だ。であれば・・・・・・。って,まったく現実的な話ではないけどね。

● ま,そういうことを考えるのも,今回のような演奏会があると,タダで王侯貴族になった気分を味わえるからですね。
 こう近い距離で演奏してもらえると,奏者と聴き手の一体感が高くなる。一体感が高くなると,自分のための演奏だと思えてきたりする。

● もうひとつ。斎藤さんが,ディヴェルティメントはBGMのようなもので,貴族が歓談しているときに背後で演奏した曲のことだと解説していたこと。
 小さな構成で演奏してたんでしょうね。歓談の邪魔にならないように。部屋もでかかったんだろうけど。
 そうか,貴族はこういうのを演奏させて歓談していたのか,待てよ,だったら歓談こそしないけれど,今のオレって貴族じゃん。

● 普通にコンサート用のホールで聴いているときには,こんなことを考えることはない。図書館の小さなホールで聴いてるからだ。物理的な環境の影響はモロに受けるわけだなぁ。
 それとモーツァルトだったことも大きい。ベートーヴェンやマーラーの交響曲を聴いてるときに,こうしたことを考えることはあり得ないもんね。

● 2時間の本格的なコンサート。モーツァルトを堪能できた。市中で行われる演奏会でモーツァルトを聴く機会ってそんなにない。オペラの序曲くらいか。
 このシリーズで斎藤さん率いる小オーケストラの演奏を聴くのはこれが2回目なんだけど,前回もモーツァルトだった。
 それ自体が,ひとつの特徴たり得ているというか,とんがっているという印象になる。モーツァルトを演奏するのがとんがっているというのもおかしなものだけどね。
 でも,こういう機会を逃すと,モーツァルトってなかなか聴けないのはたしかなわけで。

● この県立図書館の「県民ライブコンサート」で最も印象に残っているのは,2009年9月の「ヴァイオリンとピアノによるコンサート」。廣瀬麻名さん(ヴァイオリン)と大岡律子さん(ピアノ)だった。
 あのとき,最後に聴いたベートーヴェンのクロイツェル・ソナタ。あれは凄かったなぁ。音楽をライヴで聴くようになってからまだ数ヶ月しか経っていないときだったんだけど,けっこう以上に衝撃だった。
 以後,クロイツェル・ソナタはCDで数えきれないくらい聴くことになった。そのキッカケを作ってくれたのがあの演奏で,ぼく的には思いで深い。

● というわけで,今回の演奏もそうなんだけど,“無料”に惑わされてはいけない。チャチなものを連想しがちなんだけど(実際,チャチなものもあるから),そのパターンにはまってしまうと,大きな損失を招く。

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