2016年5月17日火曜日

2016.05.15 宇都宮ジュニアオーケストラ20周年記念演奏会

栃木県総合文化センター メインホール

● 開演は午後2時。入場無料。曲目は次のとおり。指揮は水越久夫さん。
 シベリウス 交響詩「フィンランディア」
 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 ハ短調
 チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調

● 「フィンランディア」は4年前の第16回定期でも演奏された。けっこう危うい演奏だったと記憶している。
 今回は危うさはまったくなかった。安定していた。滑らかだった。あのときはぎこちなさそうに弓を動かしている子がいた。今回はそういう子はいなかった。
 この4年間で格段の進歩を遂げたのか。

● ジュニアオケなんだから,危うかったり荒削りだったりするのは,想定の範囲内。当然,そういうものだと思っている。
 ジュニアに完成度の高さしか求めない人がもしいるとすれば,そいつは釣り竿をかついで山に登る人と同断だと言っていいだろう。

● 何が言いたいのかというと,今回の演奏はその完成度の高さが見られたということ。それをジュニアらしからぬと思ってしまったってことなんですけどね。
 目隠しをして客席に座らされて,演奏しているのは栃木県交響楽団だよと言われたら,たぶん信じたと思う。
 つまり,大人の演奏だよね,これは。大人の演奏は大人の楽団で聴けばいいのであって,ジュニアがそこを目指すのは,ちょっと違うような気がする。目指したわけではないのかもしれないけれど。

● ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。ピアノは大島浩美さん。ご自身もジュニアオケでヴァイオリンを演奏していた時期がおありになるようだ。
 4月の宇女高OGオーケストラ演奏会でも,同じラフマニノフの2番を演奏している。

● オーボエのソロが登場したときに,オヤッと思った。山本楓さんっぽい人だ。楽器の角度のつけ方とか,よく似ている。このまま行けば山本2世として大成するんじゃないかと思った。
 でも・・・・・・似すぎている。って,本人じゃないか。いいのか,こういうところに出てて(いいに決まっているわけだが)。
 このあと,フルート,クラリネットのソロも登場した。それぞれ巧い。呆れるほどに。
 って,これ,ジュニアじゃねーじゃん。いや,いずれも若くて美しいお嬢さん方なんだけど,ジュニアはもう卒業しているはず。

● ああ,そうか。今回は20周年記念の演奏会だった。OB・OGが大勢登場しているようなのだ。
 そういうことか。今回はちょっと特別かもしれない。しっとりと落ちついた大人の演奏になっていたのには,そういう理由があった。
 ただ,少なくない数のジュニアもいるわけで,今回のジュニアは例年以上の選抜をくぐり抜けてきたメンバーということになるのだろうか。

● ラフマニノフの素描が見えるようなというか,ラフマニノフが描いた設計図を見せられたような,そういう印象。曲の骨格が浮きでて見えるような演奏だった(と感じた)。
 おそらくだけれども,大島さんも,宇女高OGオーケストラのときより,今回のほうが弾いた感があったのではないかと推測する。こんな推測,大きなお世話であろうけどね。

● チャイコフスキーの5番もこの調子で一気呵成。うぅん,やはりこれは大人の演奏だと思った。成熟すら感じさせる。ほんのりと色気も載っている。
 スタミナもある。ジュニアは瞬発力はあっても,このスタミナにやや課題を残す年代だというのは,ぼくの思いこみにすぎないのかもしれないけれど。

● ティンパニのジュニア男子に注目。叩く前にちょっとタメを作るような彼のスタイルが,この曲には合っているような気がした。
 それに格好いいもんね。モテるんだろうな。

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