2019年4月11日木曜日

2019.04.06 コンセール21管弦楽団 第54回定期演奏会

ティアラこうとう 大ホール

● 開演は午後2時。チケットは1,000円。当日券を買って入場。この楽団の演奏を聴くのは初めて。知った契機は過去に行った演奏会でもらったチラシ。
 行こうと思った理由のひとつは曲目。シューベルトの4番とブルックナーの3番。もうひとつの理由は,いたって下世話なもので,“青春18きっぷ”が使えたからだ。

● シューベルトの4番はシューベルト19歳の作品。作品そのものについてどうこう言える能力はぼくにはない。「未完成」の次に聴く機会を得ているけれども,生で聴くのは今回が3度目だと思う。Orchestra HAL東京大学フォイヤーヴェルク管弦楽団の演奏で聴いている。
 CDで聴くこともそんなにはないので,そもそもが聴くという体験が絶対的に不足している。わかっちゃいるんだけど,これがなかなか修正できない。
 今回は第4楽章のフルートが印象に残った。たんに出番が多かったからではない。フルートの音色ってもともと透明感が高いと思うんだけども(細く遠くまで届くというイメージ),その透明感ね。「悲劇的」なのに暖色を感じるところもあって。

● ブルックナーでは第2楽章がシンフォニックというか,オーケストラを聴いているという実感を味わった。
 身を任せることができる。いいようにしてというんじゃないけれど,ハラハラドキドキというのは1ミリもない。

● 指揮は山上紘生さん。藝大指揮科の4年生らしい。音大(美大もだけど)に進む人って凄いなぁと思うのは,18歳にして自らの退路を断つ決断をしているところだ。
 音楽で食べていけるかどうかはわからない。っていうか,その可能性は,ザックリ言えば,考えてはいけない。
 “ま,いっか”って決めた人もいるのかもしれないけれども,“ま,いっか”で決められるのも才能の内だ。
 今はどうなのか知らないけれど,昔は法学部や経済学部は“つぶしが利く”と言われていた。退路を断つことを先送りできた。それで,ぼくも法学部を選んだ口だ。
 そんな自分からすると,若い山上さんが大きく見えるわけですね。男の21歳や22歳はまだまだ幼さを残すのだけれども,彼の前にひれ伏したくなる。

ティアラこうとう
● 楽団のサイトによると「東京で活動するアマチュア・オーケストラで,特定のバックボーンを持たない自主運営の楽団」とのこと。客席に空席が多かったのは,出身大学だとか地域だとか,そういう背景がないゆえか。
 しかし,演奏の水準と空席の多さはまったくそぐわない。この演奏ならもっと聴衆が入って然るべきかと思われた。

● 演奏が客を呼ぶというのがおそらく理想だけれども,いい商品なら必ず売れるとは限らない。営業が必要だ。
 こういう演奏会でも集客努力というのは必要なのかねぇ。これで客が来ないのは客がバカだからだ,と居直るのも一案だとは思うんだけど。

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