2020年2月25日火曜日

2020.02.22 オーケストラ・ミモザ 第2回演奏会

なかのZERO 大ホール

● 開演は午後2時。当日券(500円)で入場。この楽団の演奏は今回が初の拝聴となる。
 なぜこの楽団の演奏を選んだかという話をすると,といってもする必要はあまりないと思うのだが,じつは別の会場に行っていたのだ。ところが,当日券の売場がわからない。ひょっとすると,席が埋まってしまっていて,当日券はなかったのかもしれない(とは思えないのだが)。
 とにかく,グズグズしている暇はない。ササッと方針変更。ここから間に合いそうな演奏会をネットでチェックして,ここなら行けそうだと思ったのが,このオーケストラ・ミモザの演奏会だったのだという次第。
 なので,今回は開演前に滑りこみでセーフという感じだった。これはあまりよろしくない。基本,15分前には着座していたい。
 しかし,ま,こんなことができるのも東京だからだな。

● かなりの程度に失礼な話なのだけども,今回はそういうわけなのだった。しかし,だ。こういう流れには乗ってみるもので,流された先でいいことが待ち受けている場合が多い。今回もそうだった。
 曲目は次のとおり。指揮は喜古恵理香さん。南の島の人っぽい。オケも指揮者も若い。
 ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」序曲
 プロコフィエフ バレエ音楽「ロメオとジュリエット」全曲版より
 ベートーヴェン 交響曲第7番

● 「ナブッコ」序曲は吹奏楽的というか,管,特に金管が活躍するというか出番が多いというか。全員が経験者。まったくの初心者はこの中にはいない。
 プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」で全曲版と断っているのは,組曲版じゃないよということ。全曲を演奏するわけではない。
 この曲は難曲としても知られているが,ぼく程度の聴き手では,難曲の難曲たる所以はなかなかわからない。何度聴いてもわからないと思う。

● ベートーヴェンの7番は久しぶりに聴いた。第4楽章は感涙もの。なだけに,第3楽章に2,3度あった僅かな不揃いが惜しまれる。第4楽章がここまででなければ気にもならないのだが。
 ね。ササッと方針変更して,結果においてここに来たんだけど,来てみるといいことがあるんだよ。この7番を聴けたわけだからね。

● このオケには現役の学生もいるようだ。そのせいかどうか,定演は年1回に抑えている。次回の日程,曲目はすでに決まっている。実務的な手際がいい。
 出身母体はバラバラなのだろうけど,主にはどこの大学オケ出身者が多いのだろう。ちょっと気になった。いや,教えてもらう必要はないのだが。

● なかのZEROには1週間前にも来ている。続くときには続くものだ。駅からの道は既視感どころではない馴染み感がある。妙な気分だ。これからまたしばらくは来ないのだろうけど。
 続くときには続くっていうと,曲目もそうだったりする。同じ曲を続けて聴くことがあり,その後またパタッと聴かなくなる。そういうことがある。

● 演奏会での記憶は文字にしておかないと,記憶一般に溶けてしまう。溶けたあとは,それを取りだすことができなくなる。だから,こうして文字に固定しておく。ここまでやっておかないと聴いたことにならない。
 こうしておけば,ではその記憶を取りだすことができるのかというと,そこはやや不確かであって,ビビッドに取りだせることは,ぼくの場合はあまりない。が,文字化する作業をしておくかおかないかは,やはり大きい。

● が,その文字化する作業がしんどい場合がある。っていうか,たいていはそうだ。初期にはそうじゃなかったんだけど。何が原因か。打開する方法がないか。と思いながら,どうにかこうにか続けている。
 ひょっとしたらマンネリになってしまっているのか。かつてのようなワクワク感が失せたような気はたしかにする。とすると,ここを立て直すのはかなり難しいかな。

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