2018年5月8日火曜日

2018.05.05 ディヴェルティーレ・チェンバー・オーケストラ 第15回演奏会

府中の森芸術劇場 ウィーンホール

● 黄金週間の後半。東京のホテルで過ごすことにした。基本的にホテルから出ることはない。何もしないでボーッとしている。が,せっかく東京にいるんだからというわけで,新宿から京王線を乗り継いで,府中の森芸術劇場にやってきた。
 開演は午後2時半。チケットは1,000円。当日券を購入。モーツァルトの40番とシューベルトの5番。指揮は西田史朗さん。

● 府中の森に来るのは,今回が二度目。立派な施設で畏れいる。ウィーンホールはその辺の多目的ホールでいうと小ホールになるだろうか。その辺の多目的ホールと違うのは,正面にパイプオルガンが鎮座ましましていることと,響きが素晴らしいこと。
 ホールはこのくらいがいいのだと思わせる。こういうホールで聴くのが,つまり贅沢というものだろう。

● モーツァルトの数ある作品群の中で,マイ・フェイバリットに何を選ぶか。ぼくはクラリネット協奏曲と今回の40番だ。代わり映えしなくて申しわけないけれど,CDで聴くのもこの2曲が圧倒的に多い。
 でもって,モーツァルトは知名度に比して,演奏に接する機会が意外に少ない。中にはモーツァルトを集中的に取りあげているところもあるのかもしれない。が,田舎に住んでる人間にはその恩恵はない。

● シューベルトの5番を生で聴くのは,ひょっとすると,これが最初で最後かもしれない。この曲はシューベルト19歳の作品。「ハイドン,モーツァルト,ベートーヴェンの強い影響を受け」たと,プログラム冊子の曲目解説では紹介されているが,モーツァルトのあとに続けて聴くと,なるほどと思う。
 モーツァルトの影響というか,19歳のシューベルトにとっての時代の空気の影響というか,そのあたりは言葉の問題になるだろうか。

● この楽団は弦楽合奏のために結成されたらしい。今回は管も加わるわけだが。西田さんの本職はヴァイオリン奏者で,彼はこの合奏団のトレーナーでもある。
 和気藹々とした楽団のように見えた。客席にもお馴染みさんが多いのかもしれない。市民オケはそれで良いのかも。っていうか,市民オケの正統なのかも。
 按配が難しいかもしれない。過ぎると居酒屋になってしまう。常連客を相手に賑やかに盛りあがっているという。常連以外は参加しづらい雰囲気ができてしまう。
 が,居酒屋化現象があればあったで,それはそれでいいのではないかという気もする。
 といって,この楽団が居酒屋になっているというわけではない。念のため。

● アンコールはシューベルトの“ロザムンデ間奏曲”とモーツァルトのディヴェルティメント ニ長調K.136の第1楽章。K.136では西田さんもヴァイオリンを持って参戦。っていうか,弾き振り。

● ここでも乳児連れの母親がいた。この時期はしょうがないんですかねぇ。
 ちなみに申しあげると,こういうことをするのは高齢出産組に多いような気がするんだけど,どういう理由でそうなのかを考察するには,事例の収集がまったく足りない。

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