川崎では桜が咲きだしてましたよ。今日は肌寒かったですけどね。
● 開演は15時。曲目は武満徹「系図」とショスタコーヴィチの4番。指揮は沼尻竜典さん。
ショスタコーヴィチを聴きながら思ったのは,彼もロシア音楽の系譜に連なる作曲家なのだなという当たり前のこと。
● もうひとつ,この曲の主成分は「雑味」であること。ベートーヴェンは短い旋律を高く積み上げて壮大な交響曲を作ったとしばしば言われるけれども,ショスタコーヴィチは丹念に雑味を積み上げて,雑味どころではない崇高さを目指したように思われる。
それが彼の本意であったのかどうかはわからないが。
● 首都圏音大の選抜チームが,それを容赦のない熱演で表現してくれる。こんな演奏はプロでもできない(と思う)。奏者の彼ら彼女らにしても,今しかできないものじゃないですかね。
あとね,ヴィオラ奏者の中に女優の尾野真千子似の美人がいてね。見とれちゃいましたよ。
● 歳を取って毎日が日曜日となったぼくには,あまり関係のないことではあるけれど,これで年度末から新年度に変わるのだなという少々の感慨もある。
奏者の中にはすでに卒業式を終えた4年生もいると聞いたことがある。数日後には今までにない大きな環境の変化を味わうことになる人もいるのだろう。
そうなる前の,学生としての最後の大イベントでもあったわけだ。
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