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2013年1月20日日曜日

2013.01.20 古河フィルハーモニー管弦楽団第8回定期演奏会

小山市立文化センター大ホール

● 今回の古河フィルの定演は「交響曲プログラム」。モーツァルトの35番「ハフナー」とマーラーの1番。
 開演は午後2時。当日券(1,000円)で入場。指揮者は常任(という言葉をこの楽団では用いていないのだが)の高山健児さん。

● 「ハフナー」は,音がステージ上で寝てしまって,こちら側に向かって立ちあがってこないような印象。この楽団の演奏でこんな印象を持ったのは初めてのこと。
 ただし,演奏ではなく,ぼくの受入体勢に問題があったのだと思われる。隣に小さい子供が3人いてね,ちょこちょこと音を出すので,そちらの方に気が行ってしまってた。

● マーラーが始まったときは,彼らが忽然?と姿を消してた。
 だからというわけでもないのだが,マーラーの1番はビンビン届いた。楽曲そのものの然らしめるところでもあると思うんですけどね。
 マーラーはこの楽団にとっても挑戦だったろう。途中で音が割れるのではないかと意地悪くも思ってたんだけど,ごめんなさいです。演奏する方は最後まで冷静だったですね。
 素人考えながら,うわずっちゃいけないとわかりながらも無性に走りたくなる局面があるんじゃないかと思うんですよねぇ。ここで走ったら気持ちいいだろうなぁ,って(いや,この曲に関しては,マーラーに走らされるだけで充分で,そんな余力はないか)。
 もちろん,暴走はなく,きちんと終曲。ぼくは木管に魅了されたけれども,金管陣もしっかり務めを果たしていた感じ。

● マーラーの交響曲って,CDで聴いても隔靴掻痒っていうか,あまり響いてこないっていうか,要はピンと来ないんですよねぇ。すごさがいまいちわからない。ぼくだけのことかもしれないんですけどね。
 こうして生で聴けると,痒いところをバリバリ掻いているような快感を味わえます。

● プログラムの「代表挨拶」に,「今回の演奏会をもちまして,古河フィルは一旦,活動を終了いたします」とあった。えっ,なくなっちゃうの?
 どうやらそうではないようだ。「小山市立文化センターが音楽愛好家に呼びかけて」,新たなオーケストラが設立されたらしいのですね。しかも,音楽監督には高山さんがすでに就任している。第1回目の定期演奏会の日程まで決まっている。

● 古河フィルはそちらに合流するということなんでしょう。っていうか,古河フィルが新オーケストラの母体になるんでしょうね。発展的解消ってやつですか。
 「将来的には特定非営利団体となることも視野に入れて活動」していくともある。NPO法人になることのメリットは,ぼくにはよくわからないが,意気込みは伝わってくる。

● その新たなオーケストラの名称は「日本交響楽団」。いけない理由は何もないんだけれども,本当にいいのか,この名前で。
 何はともあれ,新オーケストラの1回目の定演は6月9日。ブラームスの2番。読響の小森谷さんを迎えて,メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も。

2012年6月3日日曜日

2012.06.03 古河フィルハーモニー管弦楽団第7回定期演奏会

小山市立文化センター大ホール

● 6月3日(日)は古河フィルハーモニー管弦楽団の第7回定期演奏会があった。開演は午後2時。会場は小山市立文化センター。チケットは1,000円。

● 今回は「名曲プログラム」と銘打たれている。まず,ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」を演奏した。休憩後,次の5つを演奏。
 シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」より導入部
 ストラヴィンスキー 組曲「火の鳥」より「カスチェイ王の凶暴な踊り」「子守歌」「終曲」
 シベリウス 交響詩「フィンランディア」
 ホルスト 組曲「惑星」より第4曲「木星」
 エルガー 行進曲「威風堂々」第1番

● この楽団はサービス精神が旺盛だ。今回は演奏の前に曲の解説を入れた。語るのは稗田遼子さん。朗読や語りで活動している人。
 ヘタに解説されるとかえって邪魔だと感じるものだろう。が,稗田さんの語りはさすがにそんなことはなくて,解説そのものを味わうことができた。
 和服で登場。叶うことなら洋装の彼女を見てみたかったという気もするんだけどね。

● ライブは耳だけではなくて,目の保養にもなる。眼福を得ることができる。要するに,演奏中の奏者って,格好いいんだよねぇ。見事に格好いいんですよ。見ほれてしまうんですよ。
 何でなんだろうねぇ。集中と緊張の然らしめるところというだけでは説明がつかないような気がするんですよ。音をだすことって,人間にとっての根源的な快楽というか,夢中にさせるものっていうか,いわく言いがたい何かがあるのかもしれないねぇ。
 もちろん,腹筋と背筋は鍛えているはずで,そのフィジカルな要素も預かって力あることは間違いないんですけどね。

● さて,「田園」。プログラムによると,「恣意的なテンポ・ルバートは極力避け,インテンポを尊重して演奏する」とあった。「一般的な演奏とは大分違うものになるかもしれないが」というのであるが,ぼくには正直わからなかった。
 ぼくが聴いているCDは,小澤征爾指揮,サイトウキネンオーケストラのものと,ネヴィル・マリナー指揮,アカデミー室内管弦楽団のものの2枚だけれども,残念ながらというか当然にしてというか,テンポの違いを感じ分けることができないのだった。
 けれども,そんなことはこの楽団の演奏を楽しむうえで何の妨げにもならない。初っ端から引きこまれ,彼らが紡ぎだす音の世界に没入することができた。

● ぼくは生まれてこの方,手抜きだけで人生を生きてきた。困難に挑戦するなんてことは,ぼくの辞書にはない言葉である。そうではあっても長年生きていればいろんなことがある。つけなくてもいい垢をつけてしまったりもする。
 ライブで音楽を聴いていると,そういったものが溶けていくようだ。音楽だけに浸っていることができる。そういう時間を持てるってのは,幸せなことなのだと思わないわけにはいかない。

● 帰宅後,エルガーの「威風堂々」を繰り返して聴いた。そういうキッカケをもらえることもまた,ライブの恩寵というべきだろう。
 次回は来年の1月20日。マーラーの1番に挑む。当然,行くでしょ。

2011年12月31日土曜日

2011.12.23 古河フィルハーモニー管弦楽団第6回定期演奏会

小山市立文化センター大ホール

● 23日(金)は小山市立文化センターで古河フィルの定期演奏会(チケットは千円)。昨年の春から年に2回の定期演奏会を楽しみにしている。とても真面目な楽団という印象を持っている。指揮者の高山健児さん(読売交響楽団のコントラバス奏者)の性格が反映されているのだろうと思っている。

● 3月の震災で多くの楽団がコンサートを中止にしたけれど,ここだけは4月に予定どおり開催した。的確な判断だったと思うし(無難に流れれば中止したところだろう),それがとてもありがたくもあった。わずかながら義捐金も出せたし。
 というわけで,ぼくとしては真岡市民交響楽団に次いでシンパシーを抱いているアマチュアオーケストラである。

● 曲目はベートーベンのヴァイオリン協奏曲ニ長調とベルリオーズの幻想交響曲。ソリスト(ヴァイオリン)は小森谷巧さん。読売交響楽団のコンサートマスターを務めている。指揮者の高山さんが引っぱってきたわけだろう。ちなみに,小森谷さん,古河市出身とのこと。

● このヴァイオリン協奏曲は11月の末に宇都宮シンフォニーオーケストラの演奏で聴いたばかりだけれども,玄人受けする曲なのかもしれない。つまり,ぼくにはいまいちピンと来ないのだね。
 幻想交響曲はCDで聴こうと試みたことはあるんだけれども,その都度,途中でやめてしまっていた。最後まで聴き通せたのは,CDも含めて今回が初めて。否応なしに聴くしかないというのも,ライブのいいところ。

● 曲の意図するところをパネルで表示するというサービスが付いた。うるさいようなありがたいような。教えてもらわないとわかりようがない場面転換が続くんだけれども,作曲家の意図とは無関係に,自分のイマジネーションで楽しみたいってのもあるだろう。作者に縛られたくないっていうね。
 でも,まぁ,ぼくのような初心者にはありがたい方が勝るだろうね。

2011年4月30日土曜日

2011.04.17 古河フィルハーモニー管弦楽団 東北地方太平洋沖地震チャリティー演奏会

小山市立文化センター大ホール

● 4月17日,久しぶりのコンサートを聴くことができた。古河フィルハーモニー管弦楽団。会場は小山市民文化センター。今回は定期演奏会の看板を降ろして,災害チャリティーコンサートと銘打っての開催となった。最初に鎮魂歌を演奏し,黙祷をしてから,本番の演奏会に入った。曲目のメインはブルックナーの交響曲第7番。

● 昨年の春から3回連続でこの楽団の演奏会を聴きに行っている。ともかくブルックナーを形にしてくるのだから,力量のあるアマチュア楽団なのだと思う。
 生のオーケストラを聴くのは2月6日の栃響以来。CDは毎日聴いているけど,やっぱりライブは体に食いこんでくる度合いが違う。ブルックナーを聴くのは初めてだったけど,初めてなりに堪能できた。

● 宮城や岩手で被災した人たちは音楽どころではないだろう。わが家も被害を受け,屋根の修理で3百万円,すべて直すとどれほどかかるのか。けれでも,そんなのはモノの数にも入らない。あれだけ多くの人が亡くなったのに自分が生きていていいのかと,多くの人が思ったに違いない。

● 楽団としても催行していいものかどうか悩んだとプログラムに告白していた。こういう状況だから自粛したくなるだろうし,それが世の指弾を浴びないですむ無難な選択に映ったに違いない。よく催行に踏み切ってくれたというのが,ぼくの率直な気持ち。

● 入場料は無料にするかわりに,募金を募ってその全額を寄付するということだった。ぼくも大海の一滴にもならないだろうけれど,募金してきた。ほんとにね,貧者の一灯といいますけど,ぼくが出した額は一灯にも届いていなかったかも。
 ソフトバンクの孫社長は100億円を寄付したし,SMAPのメンバーも5人で4億円を寄付している。そういうのに比べると,っていうか,比べることじたいがおかしいわけだけど。

2010年10月31日日曜日

2010.10.24 古河フィルハーモニー管弦楽団第4回定期演奏会


コスモスホール(岩舟町文化会館)大ホール

● 24日(日)は古河フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会に行ってきた。前回(4月)は野木町で開催されたが,今回は岩舟のコスモスホール。岩舟特別公演と銘打って,太っ腹なことに入場料を無料にしてくれた。
 週8千円でやりくりしなければならない身としては,JR宇都宮駅から東武まで歩いて,東武電車に乗るしかない。東武宇都宮から静和までは片道450円。岩舟に行くのはもちろん初めてではないけれど,岩舟はあらためて遠いところだと思わざるを得なかった。逆にいうと,これだけ乗って450円とは東武は安い。
 駅からコスモスホールまでがまた遠いのだった。もちろん歩いた。

● 岩舟コスモスホールといえば音響効果の良さで県内でも著名なホールだ聞いていた。大ホールが704席と小振りなのは場所がら仕方がない。が,中途半端な感は免れない。
 この日の演奏会ではこのホールの半分ほどの席が埋まった。無料にしてこれでは,ちょっと寂しいかも。

● 曲目は,ワーグナー「歌劇ローエングリン」より第三幕への前奏曲,ボッテジーニ「ヴァイオリンとコントラバスのための二重協奏曲 グラン・デュオ・コンチェルタンテ」,チャイコフスキー「交響曲第6番 悲愴」。
 「ヴァイオリンとコントラバスのための二重協奏曲」のソリストは,ヴァイオリンが中島麻さん,コントラバスは指揮者の高山健児さん(読売日本交響楽団のコントラバス奏者でもある)。
 中島さんは新進気鋭のヴァイオリン奏者らしい。

● 結成されてまだ2年目なのだが,真摯に演奏に向き合っている様子が伝わってくる。指揮者の高山さんが真面目な人なのでしょうね。次回はブルックナーの7番をやるのだが,この楽団ならきっちりと仕上げてくるに違いない。楽しみに待ちたいと思う。
 ちなみに,次回の演奏会場は小山市。運賃は今回より20円高くなるんだけれども,これは大歓迎。結局この日は,途中で寄り道したせいもあって1日がかりになってしまったからね。これだったらいっそ東京に出てしまった方がスッキリする。
 ま,県北に住んでいる者の戯れ言ですけどね。

2010年4月30日金曜日

2010.04.25 古河フィルハーモニー管弦楽団第3回定期演奏会

野木町文化会館(エニスホール)大ホール

● 25日(日)は古河フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を聴きに行った。場所は野木エニスホール(野木町文化会館)。古河フィルハーモニー管弦楽団は設立まもない市民オケで,初めての演奏会は去年の今頃。年2回の定期演奏家を行っていて,今回が3回目だ。

● わざわざ野木まで出かけたのは,曲目がシューベルトの「未完成」とベートーヴェンの第7番だったからだ。「未完成」とベト7を同時に聴けるなんて滅多にないのではないか。
 なので,この演奏会はいつも以上にワクワクしながら待っていた。

● チケットは千円。往復の電車賃が約2千円。3千円で2時間のコンサート。ぼく的にはギリギリ許容範囲といったところ。
 最近,こづかいが週8千円から7千円に減額された。1日千円だから計算しやすくていいという問題ではない。これでやりくらなければならないわけで,3千円の出費はそれなりにこたえる。
 ヨメが好きな映画を一緒に見るなんてときは,その映画代は家計から支給されるんだけど。

● 野木駅に降り立つのは今回が二度目。馴染みの薄いところではある。
 この辺は,栃木,茨城,埼玉,群馬のちょうど境にあたる。境界っていうと,それだけで何かあるのじゃないかと思わせるところがある。が,実際には鉄道や国道が境界など関係なくまっすぐ縦貫しているのだから,他の地域にない何かがここにあるってこともない。
 殺風景といえばいえる野木の街並みを見やりながら,そんなことを考えた。

● 畑の中に巨大な建物があるので,あれがエニスホールだなとすぐにわかる。大ホールと小ホールを備えた(町にしては)立派な施設だ。
 もちろん大ホールといえども,総文センターや宇都宮市文化会館のそれに比べれば,収容人員はずっと少ない。その大ホールの7割弱の席が埋まった。

● 指揮者は高山健児さん。都立富士宮高校でオーケストラ部に入部(コントラバス)。大学は早稲田でドイツ文学を学んだが,演奏家への夢断ちがたく,桐朋学園に再入学したという経歴の持ち主。
 古河フィル設立以来,トレーナーを務めているそうだ。今回は指揮も担当。

● 「未完成」もベト7も,CDでは何度聴いたかわからない。「未完成」をライブで聴くのは初めて。ベト7は三回目。
 一曲目のモーツァルト「魔笛」序曲を聴いて,これは期待できると思った。そしてその期待が裏切られることはなかった。こぢんまりとした楽団ながら,充分な腕前の持ち主たちだった。音がひとつに溶けあって,圧倒的にぼくの方に迫ってきた。
 古河という茨城でも中心を離れた辺地にこれだけのアマチュア楽団があることじたい,ちょっと驚きだ。音楽愛好者の層の厚さを思わされる。
 管楽器がちゃんとしていればアマオケとしては充分に合格レベルだというのが目下のぼくの意見で,特にベト7はフルートをはじめ管の役割が大きい。その管が良かった。
 アンコール曲はモーツァルトの「劇場支配人」序曲。これも先月,獨協医科大学の演奏で聴いている。偶然ってあるものだ。

● こうした演奏会では必ずといっていいほどアンケート用紙を渡される。設問もほぼ同じで,この演奏会に来るのは何度目か,どうして知ったのか,来る気になった理由は何か(曲目が良かったから,当楽団の演奏だから,指揮者に興味があったから),年齢はいくつか,演奏経験はあるか,演奏についてどう感じたか,今後聴いてみたい曲があるか。と,こんなことを訊いてくるわけだ。
 訊いたあとどうしているのかが想像できない。たぶん,漫然とアンケートのためのアンケートを続けているのだろうなと思う。なので,テキトーに書いておくか書かないで持ち帰るかになる。
 が,今回はこのアンケートがなかった。潔さを感じた。