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2015年5月7日木曜日

2015.05.06 宇都宮南高等学校吹奏楽部第7回定期演奏会

宇都宮市文化会館 大ホール

● 一昨年に続いて,二度目の拝聴。開演は午後2時。入場無料。
 一昨年は男子生徒はゼロだったのに対して,今回は36人中2人が男子だった。女子しかいないと何か困ることがあるかといえば,たぶん,それはないんだと思うけれども,たとえ少数とはいえ男子がいると,何がなしホッとするところがある。
 ぼくが男だからか。そういうわけでもないと思うんだけどね。

● 第3部ではラヴェルの「ボレロ」を演奏。こういう曲を演奏してノーミスで通せたら素晴らしい。躓きの元がそちこちにある。
 高校生にとっては挑戦だったと思う。善戦していたと思いました。

● 挑戦だとすれば,ノーミスで通すよりも,もっと大事なことがあるのかもしれない。演奏する側にしかわからないこと。
 ぼくとしては,脳天気に,まず曲に負けないことだね,とか言いたくなる。曲に圧倒されないこと。オズオズと曲に対さないこと。
 といっても,この曲に対するに,そういう姿勢を取れる人なんているのか,っていうことだよね。

● 「オペラ座の怪人」は楽しそうにやっていたように見えた。それが一番だ。これをトリに持ってきたのは正解だったと思う。

● 第1部ではラフマニノフの「交響的舞曲」も演奏した。第3楽章のみだったけれども,「ボレロ」といい「交響的舞曲」といい,クラシックの正統派を揃えてきた感じ。
 こうした選曲って,吹奏楽ではわりと見かけない。とにもかくにも,これらを形にできるっていうのは,基礎体力には問題がないってことですか。

● 吹奏楽に必ずあるのが課題曲の演奏ですね。コンクールの課題曲ね。コンクールがいくつもあるようなんだけど,これ,功罪の両方があるんだろうな。
 高校吹奏楽の指導者層の間にも,コンクールの是非については賛否両論あるのじゃないかと推測する。いや,両論だけじゃなくて,百花繚乱的な意見があるのかもしれない。

● 一部の曲は,顧問の先生ではなく,佐川聖二さん(元東京交響楽団首席クラリネット奏者)が指揮した。佐川さんの指導をどのくらいの頻度で受けているのかわからないけれど,学校側も力を入れているんだろうか。そうそう予算はないと思うんだけどね。
 ただ,佐川さんの背中を見るだけでも上達する年齢なのかもしれない。高校生って。

● 司会者もいて,CRT栃木放送アナウンサーの福嶋真理子さん。ご自身も音大でトロンボーンを専攻していた。さすがに詳しい。
 うるさくならない程度に蘊蓄を披露していた。

● 惜しむらくは,客席がやや閑散としていたこと。ステージでこれだけの演奏をしているのに,客席がこれだけなのはなんでなんだろ。
 部員が36人と少なめであることですか。それもあるにしても,それだけでもなさげだな。ちょっともったいない。

2013年4月29日月曜日

2013.04.29 宇都宮南高等学校吹奏楽部第5回定期演奏会


宇都宮市文化会館 大ホール

● プログラムに載っている部員の名前を数えてみたら,総勢41名。全員が女子。
 歌舞音曲は女のもの,じゃないよなぁ。それって,クソ田舎の風潮っていうかさ。ぼくが若かった頃は,日本のほとんどがクソ田舎だったから,その風潮っていうのを体感してるんだけど,もう21世紀も13年は過ぎたわけだからねぇ,いつまでもそれでいちゃいけないでしょうよ。
 いやいや,吹奏楽のほかにも面白そうなのがたくさんあるからね。選択の自由を行使した結果に過ぎないわけだよね,男子が皆無なのはさ。

● なんだけど,客席で彼女たちの演奏を聴いた限りでは,男子がいなくて困ることって,別になさそうなんだよなぁ。
 男子の肺活量じゃないと音が出ない楽器なんてないしね。だいたい,音って肺活量で出すもんじゃないだろうし。
 男子がいた方が上手くなろうっていうモチベーションがあがる? それも想定しにくいなぁ。女子がいると男子のモチベーションはあがるだろうけど,逆はどうなんだろうねぇ。
 せいぜいが楽器の運搬とかに,男がいると便利っていう程度のものかもしれない。であれば,ヘタに男なんていない方がいいのかもねぇ。

● ともあれ,宇都宮南高校吹奏楽部の演奏会。開演は午後2時。入場無料。
 高校生の吹奏楽を聴くのは,宇都宮北高校,作新学院高校に続いて,今回が3回目。

● 南高校は「今年で創立37周年を迎える」そうだ。が,吹奏楽部の定期演奏会は今年で5回目。
 それまで吹奏楽部がなかったってことはないだろうから,最近,めきめき腕をあげてきたってことなんだろうか。

● 内容は3部構成。
 第1部は次の5曲。学校の制服で演奏した。
  ザ・バンドワゴン
  亡き王女のためのパヴァーヌ
  祝典行進曲「ライジング・サン」
  復興への序曲「夢の明日に」
  シング・ウィズ・シンセリティー

● 第2部は4曲。ユニフォームに着替えての演奏。見ための印象が全然変わる。かっこ良くなる。
  「メリー・ポピンズ」より抜粋
  ハウルの動く城
  魔法にかけられて
  宝島
 この第2部は,寸劇や簡単なダンスを入れて,観客サービス。やる方は,これ,けっこう楽しんでやってるものなんでしょうか。
 こういうのは,照れないでやるのが大事だね。男の子だとどうしたって照れてしまう。女子だけの方がサマになる感じがする。

● 第3部ではボウタイの正装で登場。演奏したのは次の2曲。
  シーガル
  アルプスの詩
 「シーガル」では佐川聖二さん(東京交響楽団の主席クラリネット奏者だった人)がソリストで登場。第1部ではいくつかの曲を指揮もした。
 普段から佐川さんの指導を仰いでいるというわけではないんだろうけど,プロの演奏家の熱心な指導は,生徒たちのモチベーションをあげるでしょうね。少なくとも,部員に男子がいることよりはずっと。

● 第3部は百パーセントの実力勝負。どこまで聴かせることができるか,っていう。
 見事なもの。なめらかでメリハリもある。高校生でもここまでできるっていう言い方がある。自分で言ったこともある。でも,これ,高校生だからここまでできるのかもしれないね。
 技術的には上達の余地を残しているんだと思う。けれども,技術以外のプラスアルファの部分を若者はふんだんに持っていて,出そうとしなくてもそれがステージで発散される。
 そのプラスアルファは何なのか。曰く言いがたい。若さそのものが持つ魅力だとしか言いようがない。

● それを眩しく見つめること。それって,年を重ねてしまった者にとっては,最上最良のエンタテインメントになるのかも。
 高校生や大学生の演奏を聴くたびに思うことを,今回も思わされた。
 年寄りは若者を畏れなくてはならぬ。オバサンは乙女の前に謙虚でなければならぬ。