小山市立文化センター大ホール
● 4月17日,久しぶりのコンサートを聴くことができた。古河フィルハーモニー管弦楽団。会場は小山市民文化センター。今回は定期演奏会の看板を降ろして,災害チャリティーコンサートと銘打っての開催となった。最初に鎮魂歌を演奏し,黙祷をしてから,本番の演奏会に入った。曲目のメインはブルックナーの交響曲第7番。
● 昨年の春から3回連続でこの楽団の演奏会を聴きに行っている。ともかくブルックナーを形にしてくるのだから,力量のあるアマチュア楽団なのだと思う。
生のオーケストラを聴くのは2月6日の栃響以来。CDは毎日聴いているけど,やっぱりライブは体に食いこんでくる度合いが違う。ブルックナーを聴くのは初めてだったけど,初めてなりに堪能できた。
● 宮城や岩手で被災した人たちは音楽どころではないだろう。わが家も被害を受け,屋根の修理で3百万円,すべて直すとどれほどかかるのか。けれでも,そんなのはモノの数にも入らない。あれだけ多くの人が亡くなったのに自分が生きていていいのかと,多くの人が思ったに違いない。
● 楽団としても催行していいものかどうか悩んだとプログラムに告白していた。こういう状況だから自粛したくなるだろうし,それが世の指弾を浴びないですむ無難な選択に映ったに違いない。よく催行に踏み切ってくれたというのが,ぼくの率直な気持ち。
● 入場料は無料にするかわりに,募金を募ってその全額を寄付するということだった。ぼくも大海の一滴にもならないだろうけれど,募金してきた。ほんとにね,貧者の一灯といいますけど,ぼくが出した額は一灯にも届いていなかったかも。
ソフトバンクの孫社長は100億円を寄付したし,SMAPのメンバーも5人で4億円を寄付している。そういうのに比べると,っていうか,比べることじたいがおかしいわけだけど。