● 連休中に行く演奏会の中でも,これがメインと勝手に位置づけている作新学院高校吹奏楽部のフレッシュグリーンコンサート。開演は14時だが,この演奏会はとにかく混む。席数以上にチケットを販売していることはないはずだが,空席を探すのに苦労したことはある。
ので,開場時刻の13:15よりも前から行列に加わった。それでも,自分の定席と決めている2階右翼席の一番奥の席に座ることはできなかった。
● だいぶ早くに着座したわけだが,開演前のアンサンブル演奏があるので,時間をもてあますことはない。
ちなみに,開演前の静かなホールの席に座って,ウォークマンで好きな曲を聴くのも,なかなか乙な体感になる。そのためだけにウォークマン(スマホでもいいが)を買うのもありだと思っている。
● 曲目は次のとおり。
第1部。
高橋宏樹 ストリート・パフォーマーズ・マーチ
山田耕筰 この道
後藤 洋 ステップ,スキップ,ノンストップ
真島俊夫 吹奏楽のための音詩「漣の島」
樽屋雅徳 マードックからの最後の手紙
第2部。
森田一浩編 ライオン・キング・メドレー
C.ストラウス バンドとコーラスのためのTomorrow
Ayase YOASOBIメドレー
桑田佳祐 みんなのうた
● 「バンドとコーラスのためのTomorrow」では部員によるコーラス隊も入る。たとえば,オペラは総合芸術と言われるが,こういうのを聴いていると,吹奏楽も総合芸術にしやすい,少なくとも総合芸術と相性のいい形態なのだな,と思う。
足し算がしやすい。第3部のドリルは典型的にそうだ。
● そのドリルが圧巻。圧巻も何も,こんなのは作新にしかできない。
演奏技術の確かさがすべての基礎にあるのだろうが,それだけではない。ラインの取り方とその表現。立ち姿の見た目を保つ体幹の若さ。バトンやフラッグの取扱いの巧みさ。挙げだせばきりがない。
● 贅肉が付く前のしなやかな女子高校生の肢体自体が見どころになる。助平とかエロ爺とか言われるだろうけれども,絶対的にそれはある。大学生になってしまった後では,この表現はおそらく無理なのではないか。
かと言って,大学生にしかできない表現もあるはずだから,大学生になってしまったからといって私はもう若くないと落胆するのは,まったく当たらない。今まで生きてきた中で只今現在が最高年齢だから,放っておくと容易に晩年意識に堕ちることになる。ご注意。
● このあと,事実上の第4部になる “野球応援ステージ” がある。
加えて,今回は “石塚武男メモリアルバンド” による「76本のトロンボーン」「オブラディ・オブラダ」「ヘイ・ジュード」「オリーブの首飾り」の演奏があった。石塚武男とは何者? については,ぼくが語ることではない。
たっぷり3時間の演奏会。この長丁場をダレ場を作らないでやりおおせるのだから,この吹奏楽団はただ者ではない。毎回感じることだが,今回も同じ印象を持った。
● この定演では過去の定演のCDや作新グッズを販売している。ガッツリ利益を上げて,活動の原資にしてもらいたいものだと思っているが,そうは言ってもなかなか協力するところまでには至らない。
いつぞやの定演のときに,第54回定演の録音CDを買った。ウォークマンに入れて聴いているが,愛聴CDのひとつになっている。ただし,毎年のCDを買って聴き比べてみるというところまでは行かなくて,この1枚で満足しちゃってる。
● 音だけではなく,姿まで残しておくといいと思うが(特に第3部),仮にDVDがあったら買うかとなると・・・・・・。やはり1枚は買うと思うけど,毎年買うところまでは行かなそうだ。
なのに,DVDも作ってください,とは言いにくい。主催者側はその必要性を感じていないのだろうし,費用の問題もあるしね。
● 今月の11日には「2025 吹奏楽コンクール課題曲演奏会 in 宇都宮」が,この会場で開催されることを,プログラム冊子と一緒に配られたチラシで知った。東海大学菅生高校と埼玉栄高校も登場する。
実質的な事務局を作新学院が務めているのかもしれない。ロビーでチケットを販売していた。1枚,買っておいた。
こういうのは自分から買いに行くと自動的に面倒が発生する。「ぴあ」を使おうものなら,手数料がかかるうえに日数も要する。売りに来てくれてるのを買えば,その種の手間が不要になる。
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