● 栃響の定演。開演は14時。チケットは,当然,前売券を買っておいた。
今回の曲目は次のとおり。
ワーグナー 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
J.ウィリムズ 「スター・ウォーズ」組曲
ブラームス 交響曲第1番
● 指揮は三原明人さん。栃響との共演もだいぶ回を重ねている。指揮者にとってもオケにとっても,ずいぶんとやりやすくなっているのだろうと思う。
ちなみに,次回はストラヴィンスキー「春の祭典」を三原さんの指揮で演奏する。コロナ禍でいったん保冷庫に入っていたもの。
が,実際に聴いてみたら「さまよえるオランダ人」が最も印象に残った。わりとありがちなこと。
● 指揮者の三原さんが発するエネルギーが迸る。ワークライフバランスなどと言っていてはこうはならない。音楽に憑かれた人という感じね。
この世界にはそういう人がゴロゴロいるんでしょう。そうした個々の奏者の “献身” がこの世界を支えていると思うことはしばしばある。世界を支えようと意図してそうしているわけではないんだろうけど,結果として支えている。
● これだけの演奏をするのだから,録音して音源として残せばいいのにと思うのだが,CDがどれだけ売れないかは一応知っているのでね。正直なところ,自分でも買うかどうかわからない。
ポップスやロックは知らず,クラシックのCDが売れなくなったのは,ストリーミングの普及より,CD自体が飽和状態になっているのが原因ですかねぇ。同一曲のCDを何枚も買い揃えて聴き比べる,という情熱の持ち主はそんなにいない(と思う)。皆さん(ぼくもそうだが),もっとライトな聴き方をしているでしょ。
といっても,カラヤンのCDが売れまくっていた頃から似たような状態だったもんねぇ。やっぱ,インターネットが,ブツとして質量を持つCDを,ユーザーから遠ざけさせたんですかね。
● おそらく,次はライヴの飽和が現れる。少子高齢化で観客は減少するのに,ライヴは増える。目にはさやかに見えねども,というゆっくりした速度でそれが進行する。どの世界もそうだろうが,なかなかに明るい未来は描きにくい。
未来などに視野に入れる必要がないほどに,現在に没頭しているのがステージ上の奏者たちなのだとも思える。
● にしても。今年の冬は寒すぎるし,こんなに寒いのに花粉がすごすぎる。
けど,今日は寒さも和らいだ。あと,日が延びてますよね。春近しを感じさせもしますよ。
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