2025年5月4日日曜日

2025.05.03 浦和フィルハーモニー管弦楽団 第74回定期演奏会

さいたま市文化センター 大ホール

● 昨日の嵐とは打って変わった夏日。宇都宮発11:19の上野東京ライン平塚行きに乗った。南浦和に行こうとしてます。最寄駅からの運賃は1,690円です。
 田んぼの村から宇都宮までの電車は混んでいたが,こちらは普段と同じ。もっとも,宇都宮以北からの宇都宮行きは3両で,宇都宮以南に行くのは15両。

● いや,小山でだいぶ席がふさがった。いつもだと栗橋か久喜あたりまではガラガラが続くんで,GW中はお出かけする人が増えるというあたりまえの現象が展開されてますかね。
 が,子連れはあまりいないんですよね。

● ともかく,南浦和に着いた。この駅で武蔵野線に乗換える,京浜東北線に乗換える,
というのは何度かやったが,改札口を出るのは生涯初。

さいたま市文化センター
● 何ゆえ,南浦和に来たかというと,浦和フィルハーモニー管弦楽団の定演を聴くため。
 “浦和の第九 2025” と副題がつく。年末じゃなくても第九には特別感があって,聴けるものなら聴いておこうとなるじゃないですか。

● 開演は14時。指揮は佐藤寿一さん。第九なのにチケットは1,000円(当日券は1,500円)。TEKET で買っておいた。
 さいたま文化センターのホールは,宇都宮市文化会館と客席の構造が似ている。2階の左右両翼に空中席(?)がある。この空中席の奥(中央寄り)が好きで,自分の特等席だと思っている。
 前座に持ってきたのはロッシーニ「セビリアの理髪師」序曲。これを聴いて,第九への期待が膨らんだ。弦(特にヴァイオリン)は相当な技量の持ち主とお見受けした。

● その第九。合唱団とソリストは第3楽章の前に入場する,最も普通にあるスタイル。ここは演奏する側の都合もあるだろうから,客席からガタガタ言うことではないと思うのだが,可能ならば最初からスタンバっていてもらいたい。
 マーラーじゃあるまいし,第3楽章を始める前に5分以上空けろと,ベートーヴェンが指示しているわけではあるまい。ここでの長めの中断はテンションを下げる。
 奏者としてはここで小休憩が欲しいところなのかもしれないが。ひょっとすると,聴衆も。

● ソリストは西本真子さん(ソプラノ),牧野真由美さん(メゾソプラノ),村上公太さん(テノール),原田圭さん(バリトン)。
 合唱団はさいたま市合唱浦和の会。プログラム冊子に沿革の紹介がある。

● 第九の演奏が始まる前に,20代と覚しき男女の3人組がやって来て,ぼくの隣に着座した。スマホで自撮りを始めた。嫌な予感がした。
 演奏が始まってからも,スマホを客席に向ける。もちろん小声ではあるのだが,話をやめない。プログラム冊子をめくり,カサコソという音をたてる。あげくの果てに,演奏中にまた自撮りを始めた。

● こうなると,演奏を聴くどころではない。とまでは言わないにしても,集中はできなくなる。メンタルの消耗も始まる。これなら,家でCDを聴いてる方がずっといい。
 特に,第4楽章の “歓喜のテーマ” でヴィオラが演奏を始たところでお喋りを始められたときは,怒髪天を突く思いがした。ここは養豚所じゃないぞ,豚は来るな,と言ってやろうかと思ったよ。
 ここでのヴィオラは第九の中でも聴きどころのひとつと思っているからだ。これほど美しいヴィオラの音色をぼくは知らない。

● 高齢者のどうかと思われるふるまいには慣れているつもりだが,若者でこういうのにはまず出くわさないので,浦和には放し飼いの豚もいるのかと思ったことでしたよ。
 ただし,終演後に気がついたのだが,この豚君たち,日本人ではなかった。いたって気の良さそうな若者たちで,最初から知っていればメンタルの構えも違ったかもしれない。

● 第九の緩徐楽章は演奏が難しいんだろうか。ぼくは奏者側に回ったことがないので,聴いていても盲点だらけになっているはずだが,演奏を聴きながらそんなことを感じた。
 いや,くどくてすまぬが,豚さえいなければ。

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