約2時間のコンサートが終了した直後の満足感は,他のものでは代替できません。この世に音楽というものが存在すること。演奏の才に恵まれた人たちが,時間と費用を惜しまずに技を磨いていること。その鍛錬の成果をぼくたちの前で惜しみなく披露してくれること。そうしたことが重なって,ぼくの2時間が存在します。ありがたい世の中に生きていると痛感します。 主には,ぼくの地元である栃木県で開催される,クラシック音楽コンサートの記録になります。
2011年2月28日月曜日
2011.02.05 狂言(大蔵流山本会)公演
さくら市氏家公民館
● 狂言の公演に行ってきた。さくら市の事業で無料。氏家のスーパーにチラシが貼ってあって,それでぼくは知ったんだけど,どんなものなのか一度見てみようと思った。
大蔵流狂言山本会の公演。公民館のホールがだいぶ埋まっていた。けっこうな人気のようだ。もちろん,オバチャマ・オバアチャマが多いのだが,タダだから来たってだけでもないようだ。ぼくが思っている以上に,能や狂言を鑑賞することを楽しみにしている人が多いのかもしれない。
● 演しものは「二人袴」と「蟹山伏」。まったく予備知識なしに見たのだが,素直に面白かったですよ。何度も笑わせてもらった。声の出し方や所作はきっちり鍛えられていることは素人目にもわかった。
これだけのものをタダで見せてもらえるとはありがたい。そのうえでちょっと不満だったのは,プログラムの類が一切何も用意されていなかったこと。演しものの解説と演者のプロフィールを載せた簡単なリーフレットは作ってもよかったのではないか。
● 終演後に山本会の総帥,山本東次郎が狂言について解説した。狂言というものがよくわかったような気がした。もちろん,錯覚に違いないのだが,演者しか語り得ぬこともあるに違いない。
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