芳賀町民会館
● 22日は芳賀町民会館へ。県内のミュージカル・フェスティバル。とちぎミュージカル協会というのがあるようで,そのミュージカル協会の主催。年に1回の催し。
6団体が登場。チケットは1,999円。午後2時に始まって終了が6時。
● ミュージカル☆キッズ&鹿沼ミュージカル
演しものは「ハッピーフェスティバル」。口うるさい母親を嫌う子が多いのを機に,ロボット母を普及させて社会を乗っ取ろうとする女性に対して,それを阻止する子供たちの活躍。勧善懲悪のドラマっていうか。
● 劇団三十六計附属幸せキャンドル♪夢組
作品は「ヨン様の赤い糸」。赤いランドセルを背負っている中年男(ヨン様)の結婚話。観客を笑わせるエンタテインメントに徹した作品。浅薄な教訓がないので,すっきり楽しめた。
● ラッシュMusical
「キールウッドの杖」という作品。プリンセスが持つべき杖を悪者に奪われたプリンセスと家来たちがその杖を取り返しに行くという物語。その過程で,プリンセスが持たなければならない大切なもの(国民への愛)に気づくという筋立て。
● 潮あかり ミュージカルアカデミー
「夢は叶う」。タイトルからは,強く念じれば夢は叶う的な陳腐さを感じるかもしれないけれども,この作品はそういうものではない。っていうか,タイトルはどうでもいいので,ダンスのすばらしさ,発声の確かさ,演技の切れ,そういったものを堪能できる。
他の5団体は子供たちを中心にした同好会的な風情があるのだが,ここだけはそうじゃなかった。水準が違い過ぎるというより,目指している方向が違う。宝塚的エンタテインメントの提供を指向しているように思われた。
ほのかなお色気も含めて,女性だけの演技を繰り広げる。
● こどもミュージカルどりーみんぐ
「ソング&ダンス」。その名のとおり,子供たちの歌と踊り。
● 真岡ミュージカル
最後に地元のこのブループが登場。「WILD CAT'S」という演しもの。呪いを解いたネズミが猫に逆襲を企てる。それを阻止する猫たちが,飼い主の人間にあんたも強く生きなよと教えていくという筋立て。
● 本格的なミュージカルをぼくは見たことがない。ディズニーランドでやっている「ワンマンズドリームⅡ」をミュージカルといっていいなら,何回も見ているけれど。
ミュージカルが歌,台詞・演技,ダンスがすべて詰まった総合芸術であることは,誰でも知っている。ぼくも知っているけれど,これでお金を取るのは大変だろうなぁという印象。
ルックスや身長,手足の長さ,運動神経。そういうものがすべて要求されるわけで。歌も巧くて,演技もできて,踊れる人って,そんなにいるわけないものなぁ。っていうか,9割の人はそのいずれもできないものね。
でも,それを同好会的に楽しんでいる人がたくさんいるんだなぁ(ひょっとしたら苦しんでいるのかもしれないけど)。就学前の小さな子もいるんだけど,うまく楽しめるといいねぇ。
● 圧倒的に女の子が多い。指導する側もすべて女性。ミュージカルに限らず,日本では歌舞音曲は女のものっていうのがまだまだ行き渡っている。
が,それだけではなくて,こういうのって女性が主導しないと成立しないものなんでしょうね。たぶん,日本に限らず,世界中どこでも女性が主体をなしているに違いない。
なんかねぇ,この世界を支えているのは男じゃないよ。女ですよ。女はいなきゃ困るけど,男っていてもいなくてもいいんじゃないかなぁ,と考えさせられたのが,今回の収穫でした。
参政権なんて男には与えなくてもいいんじゃないかなぁ。企業でも役所でも,課長以上は女性に限ることにしてしまう。男には社会の片隅でひっそりと生きてもらえばいい。そうした方が今よりずっと良くなるんじゃないか。どう思います?
はじめまして!私は潮あかりミュージカルアカデミーの生徒で今回の「夢は叶う」に出演していた者です。勝手ながらどうしてもお礼の気持ちを伝えたかったのでコメントさせていただきます。素敵な感想を本当にありがとうございました。こうして評価していただけることに私達全員、感謝の気持ちでいっぱいです。そしてこれからも、もっと頑張っていこうと思うことができました。もし宜しければ次のステージも是非見にいらして下さい。では、今回は本当にありがとうございました!
返信削除いえ,こちらこそありがとうございました。私はあまり良い鑑賞者ではないのですが,皆さまのダンス,演技,発声は素晴らしかったと思います。おそらく,客席全体が同じ思いだったでしょう。「評価」なんていう上からの感想ではなく,本当に良いものを見せていただいたということを書かせていただいただけです。これからもご精進ください。
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