栃木県総合文化センター メインホール
● 総合文化センターに今年は3つの海外オケが来る。ポーランド・シレジア・フィルハーモニー管弦楽団(4月),ベルリン交響楽団(6月),ウクライナ国立交響楽団(11月)。料金は高くても5千円。もちろん,3つとも行くつもりでいる。
● で,初っ端。12日にポーランド・シレジア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴いてきた。18時30分の開演。料金は一律3千円。座席は指定。ぼくは早めに買っておいたので,前の方のいい席を確保している。
とにかく初めての外国オケなので,どんなやつらが出てくるのだろうと思ったら。
● まず背が高い。平均年齢が高い(正確にいうと,年齢のばらつきが大きい)。愛想がいい。客席に笑顔を振りまきながら入ってくる人が目立つ。リラックスしてる感じ。まなじりを決してイザ,という雰囲気はない。独特の型を持った人が多い。楽器の構え方とか体の振り方が多彩なんだね。
● お披露目はモーツァルトの交響曲第40番。今まで聴いたオーケストラと比べて巧いのか下手なのかは,ぼくの耳ではわからない。
しかし,楽しそうに弾いていたのが印象的。18世紀の音楽が,今もこうしてまったく古いという印象なしに,ぼくらの耳に届くってのはどういうことなんだろうなぁと思いながら聴いていた。
● 次は,同じモーツァルトのピアノ協奏曲第17番。メインはショパンのピアノ協奏曲第2番。ピアノ協奏曲が2つ続くというのは,めったにない構成だろうけど,ソリストは須藤梨菜。地元在住の若き実力者ってことになる。地元の奏者にチャンスを与えたいというわけなのだろうね。
● 彼女のピアノは1月の那須野が原ハーモニーホールのNew Year Concertでも聴いている。若いといっても,経験は積んでいる。であっても,この楽団をバックに演奏するのは緊張するんだろうなぁ。
けれども,彼女は臆することなく,自分の腕前を披露。
気が強いんだろうねぇ。もっとも,気が弱い女なんて睾丸のない男のようなもので,つまり,まずはいないものなんだけどね。
● 指揮者はミロスウァフ・ブウァシュチック。1998年5月からシレジア・フィルの芸術監督を務めているらしい。この人に似た指揮ぶりの人を日本人から探すとすると誰だろうかと考えたが,ぼくの少ないストックの中には見あたらなかった。
● 平日夜の演奏だったからか,客席にはパラパラと空席があった。チケットを買っても来れなかった人もいたに違いない。
ぼくはおかげさまで幸せな木曜の夜を過ごすことができた。栃木にいながら外国の楽団の演奏を聴くことができるんだからねぇ。ありがたいよねぇ。
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