2017年2月21日火曜日

2017.02.18 宇都宮市立東図書館 ジャズライブ2017

宇都宮市東市民活動センター ホール

● この日は,16時から宇都宮大学の松が峰講堂でResonanz Barock Consortの2回目のコンサートがある。当日券で聴こうかなと思っていた。昨年の1回目は聴いている。
 ところが別件で宇都宮市立東図書館に行ったら,14時からこのライヴがあることを知った。

● さて,どうするか。約10秒ほど考えて,このまま東図書館にとどまることにした。16時までにはかなり間がある。その時間を持てあましそうだったしね。
 というわけで,開演は14時。入場無料。

● 宇都宮にはかのナベサダがいる。宇都宮は餃子の街であり,自転車の街であり,妖精の街であり,カクテルの街であるのだが,ジャズの街でもあるのだ。
 このライヴももう何回も開催しているらしい。

● ジャズにはまったく詳しくない。詳しくないというより,こういうものだというイメージを持てないでいる。
 イメージを持てないと困るのかと言われると,たぶん困らないんだろうけどと,モゴモゴ返答することになりそうだ。

● 山下洋輔さんは,どんなものでもジャズになると言っていた。バッハなんかジャズの素材にピッタリだとか。
 だとすると,ジャズの外延を定義するなんてことは無意味なのだろうね。理屈で入るものじゃない。まず,聴く。聴いてピンと来なければ撤退する。ジャズであれクラシックであれ,音楽に対する姿勢はそれでいいのだと思う。

● 最初に登場したのは,「the moon」というオッサン4人のグループ。
 MCはトロンボーンの奏者が担当。宇都宮市泉町に「近代人」というスナックがある。その「近代人」がMCで紹介された。ぼくが酒場デビューしたときにはすでにあったから,だいぶ古いんだけど,半世紀は経っているのであるらしい。
 この店でジャズのライヴが行われる。その道に詳しい人には,“いわゆるひとつの聖地”になっているだろう。ぼくも若いときに一度か二度行ったことがあるんだけど,その後バッタリ。縁なき衆生は度しがたし。

● 次は,「Calendula mix」。中学生から大学生までの若者のグループ。「宇都宮ジュニアジャズオーケストラ」の“リズム隊”を中心にしたメンバーとのこと。
 その一番年長者(といっても20歳)の女性が,鍵盤ハーモニカで年下の男性を率いるという図。大学ではオーケストラでヴィオラを弾いているそうだから,小さい頃から楽器に馴染んでいれば,たいていの楽器はモノすることができるんでしょうね。

● オッサンの演奏と若者の演奏を比べれば,どうしたって若者の演奏を聴いている方が楽しい。これはもうどうしようもない。
 オッサンの側に圧倒的な技術の差があり,かつ,こちらがその差を識別できる耳を持っていれば,別かもしれない。
 ぼくなんぞの耳では,さほどの差は感知できない。どうしたって若者の肩を持ちたくなる。自分がオッサンだからね。

● 最後が「宇都宮ジュニアジャズオーケストラ」。小学生から高校生まで。MCを務めたのは高校生の男子。歯切れが良くて,小気味よく場面を刻んでいた感あり。
 アニメの主題歌メドレーなんかも演奏した。となると,ジャズオーケストラと吹奏楽団とは何が違うのだ? 違いなんかないんだろうな。ジャズを主に演奏する吹奏楽団ということなんでしょ。

● ぼくが主に聴くのはクラシックなんだけど,聴いてて楽しくなるのは,やっぱりクラシックの方かなぁ。
 このあたりは体質なんだろうか。今回聴いたジャズのいろんな曲より,たとえばブラームスの交響曲の1番や4番,バッハの「ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲」を聴いているときの方が,自然に身体がスウィングするような感覚がある。

● が,まだ諦めなくていいだろう。ジャズを聴く機会はこれからもけっこうあるはずだしね。

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