● 4月20日に栃木県総合文化センターのメインホールで,フジコ・ヘミング&イタリア国立管弦楽団の演奏会がある。チケットはS席が1万円。A席が8千円で,一番安いB席が6千円。
安いB席を買うつもりで,同センターのプレイガイドに行った。
● ところが,B席はほんの僅かしかないのだった(完売)。A席も少ししかない。つまり,ほとんどの席はSなのでした。
まぁ,そういうものではあるんだけど,総文センターでSの比率がここまで高くなるのは,珍しい。つまり,需給関係で決まるわけで,フジコ・ヘミングならそれでも売れるというわけでしょう。
結局,8千円を投じてA席チケットを購入。
● ところで。
フジコ・ヘミングはNHKがドキュメンタリー仕立てで取りあげてから,その存在が知られるようになった。テレビの爆発力は凄い。この点ではネットはまだまだ及ぶまい。
彼女がここまで人気なのは,普段は音楽など聴かないけれども,彼女のピアノなら聴きたいと思う人たちがいるからだ。“音楽知らずのフジコ好き”という層がたしかに存在するのだと思う。
一方で,音楽界のセンターにいる人たちは,こういう知られ方をした奏者に対してはかなり冷淡なのが常だ。クソミソに貶すか,黙殺する。
● ぼくは彼女のリサイタルを一度聴いたことがある(やはり総文センターだった。そのときも1万円を投じた)。聴くに値するピアノだと思った。だから,また行こうとしている。
のだけれど,今回はイタリア国立管弦楽団がメンデルスゾーンの4番を演奏するので,どちらかといえばそっちが楽しみだったりする。
● オールSというのもあるね。たとえば,6月25日に栃木県総合文化センターのメインホールで開催されるこちら。
全席指定で6千円。SだのAだのっていう区別はない。一律6千円だ。つまり,すべての席がSってこと。
● サブホールならわかるんだけど,メインホールでオールSというのは滅茶苦茶だ。1階席の前方と実質的な4階席やバルコニー席が同じだというんだからね。
が,その滅茶苦茶がまかり通る。諏訪内人気,怖るべし。美人は得ってところもあるんでしょうか。
● 3月4日がチケットの発売開始日。その日のうちに買い行こう。いい席を押さえましょ。
諏訪内さんのヴァイオリンを生で聴けるなんて思ってなかったからな。それが宇都宮で聴けるんだから。
● ぼくの相方は諏訪内さんと話したことがあるという。飛行機で隣り合わせたことがあるんだそうだ。
諏訪内さんはヴァイオリンケースを機内に持ちこむわけだけど,(大きな荷物で)ごめんなさいねと相方に声をかけたらしい。話したといってもそれだけのこと。
皇太子のお妃候補に名前があがったこともあったから,相方も諏訪内さんの顔と名前は知っていたようなんですよ。
● で,以来,相方は諏訪内さんのファン。ヴァイオリンはキーキーというから嫌いなの,でも諏訪内さんに限ってはその金属音が気にならないの(でも,本当は五嶋龍の音が好きなの),だと。
えっ,通っぽいね。といって,ぼくが知っている相方は,音楽はまったく聴かない人なんだけどね。
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