● 宇都宮短期大学の学園祭(彩音祭:あやねさい)のメイン行事。開演は午後1時半。チケットは2,000円。
● 曲目は次のとおり。指揮は阿久澤政行さん。
グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ショパン ピアノ協奏曲第1番
ドヴォルザーク 交響曲第9番
● 宇都宮短期大学管弦楽団は在校生と卒業生と教員で構成。常設のオーケストラではない。もし,常設で年に2回程度の演奏会を開催してくれれば,栃木県内で開催される演奏の幅が上部に向かって分厚くなる。栃木県の光景が少し違って見えるかもしれない。
ソリスト(ピアノ)も卒業生の西尾真実さん。さすがに,自前で揃えることができるだけの陣容は整っているということでしょう。
● 西野さんのピアノを聴くのは,これが3度目になる。ぼくの耳では彼女のピアノに対してどうこう言うことはできない。拝聴するだけ。
ただ,ショパンのこの曲については言いたいことがある。ショパンが作曲した作品のほとんどはピアノ曲で,それらに駄作はないという点で,後世の評価は一致していると思う。
が,唯一,協奏曲だけはどうもショパンは苦手としたようだ。オケとピアノの接点がない。インターフェイスができていない。ピアノはピアノ,オケはオケ。極端にいうと,これ,協奏曲と言えるんだろうか。
● オケの奏者は演奏していて,ぜんぜん楽しくないだろう。ということは,聴いている側も楽しくないということだ。西尾さんが悪いのではもちろんなく,管弦楽が悪いのでもない。ショパンが悪い。
それでも,この曲が演奏される機会が多いのは,クラシック演奏界の七不思議の一つと言っていいのじゃないか(あとの六つは何なのだっていう突っ込みはなしに願いたい)。
● メインはドヴォルザークの第9番「新世界より」。ショパン協奏曲の鬱憤をはらすかのように,管弦楽が存分に弾けて,密度の濃い演奏になった。
要となるオーボエが素晴らしかった。オーボエに限らない。フルート,クラリネット,ファゴットの木管陣はさすが。木管がここまでいいと,管弦楽曲はその容貌をクリアに現してくれる。そうだよ,「新世界より」はこういう曲なんだよ。
● 客席にはやはり学校関係者,父兄とか附属高校の生徒とか,が多かったようだ。
が,他のホールでちょくちょく見かける顔もあった。彼らにしてみれば,ぼくも同じであるはずだが。
同好の士ってのはいるもんだな。彼らと言葉を交わすことは絶えてないけれども(これからもないはずだ)。
● 彩音祭について申しあげれば,当局の管理がよく言えば行き届いている。高校の文化祭のような感じがする。お行儀がいい。挨拶もする。細かい規則を守って,その枠から出ることがない。
反面,学生が存分に暴れているという感じは希薄だ。そうでもないんだろうか。今の学生はこんなものなんだろうか。あるいは,今どきだと学園祭以外に発散する場がいくらでもあるんだろうか。
同好の士ってのはいるもんだな。彼らと言葉を交わすことは絶えてないけれども(これからもないはずだ)。
● 彩音祭について申しあげれば,当局の管理がよく言えば行き届いている。高校の文化祭のような感じがする。お行儀がいい。挨拶もする。細かい規則を守って,その枠から出ることがない。
反面,学生が存分に暴れているという感じは希薄だ。そうでもないんだろうか。今の学生はこんなものなんだろうか。あるいは,今どきだと学園祭以外に発散する場がいくらでもあるんだろうか。
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