2025年6月2日月曜日

2025.06.01 慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ 第244回定期演奏会

ミューザ川崎 シンフォニーホール

● 開演は13:30。チケットは TEKET で。曲目は次のとおり。指揮は原田慶太楼さん。豪勢なものだ。
 伊福部昭 SF交響ファンタジー第1番
 ニールセン 交響曲第1番
 ドヴォルザーク 交響曲第7番

● どうです? これは聴いておきたいと思うでしょう。北関東の田んぼの村からでも川崎まで行きますよ。
 というか,ミューザは北関東からだと一番行きやすいホールだったりする。宇都宮から乗り換えなしで一本で行けるし,駅から至近だしね。

● この演奏会を聴きに行くか行かないかを決める理由は,色々ある。演奏するオケがどこなのか,何を演奏するのか,というのがまずあるけれども,どこで演奏するのかもわりと大きな理由かな,と。
 なおかつ,チケットの入手が容易であること。つまり,TEKET に対応していること。こういう些末なことがけっこうモノを言う。場所がミューザで,チケットが TEKET で買えるなら,行ってみるかとなったりする。

● ミューザの音響はサントリーホールをしのぐのではないかと思っている。国内屈指の名ホールのはずだ。
 が,欠点もあって,座席が窮屈なこと。もうひとつ。座席の配置は斬新でいいと思うのだが,その配置ゆえ仕方がないことながら,自分の席を見つけにくい。
 今回のぼくの席は1C-11列-27。北関東の田んぼの村から出向くのだから,奮発してS席を取ったのだけど,パッとわかったわけでもない。慣れるしかない。だいぶ慣れてはきたのだけどね。

● 指揮の原田慶太楼さんは,何というのか,客を呼べる指揮者だ。日本では数少ない存在ではなかろうか。和製バーンスタインと言いたくなるパフォーマンス。
 一見,奔放に見えるけれども,とてつもなく緻密。入念に譜読みを重ねているに違いない。それを指揮という身体動作と表情作りに翻案する。その翻案の仕方が原田流を形作っているのだが,ではその「仕方」を言語化してみろと言われると,本人にもできないだろう。長嶋や落合やイチローにどうしてそのバッティングフォームなのかと訊ねても,長嶋も落合もイチローも答えられないだろう。それと同じ。

● 慶應ワグネルといえば,大学オケの中では超絶有名。実力も伴っている。原田さんを引っ張って来れるのも,その実力ゆえでしょ。
 弦の奏者に男性が多い。1st.Vn の第1プルトが2人とも男性というのはアマオケでは珍しいんじゃないですか。
 ま,これはSF交響ファンタジーのときのことで,ニールセンになると,あれっ,男,減っちゃったよ,ってなったんだけどね。

● SF交響ファンタジー第1番は,ひょっとして原田さんの提案だろうか。ノリノリで力のこもった立派な演奏で,この1曲で田んぼの村から出張ってきてよかったと思いましたよ。
 この楽団は海外公演もやるらしい。このプログラムでデンマークとチェコに殴り込めばいいんじゃないですかね。

● 他の2曲,特にドヴォルザーク7番も聴き応えがあった。音大に行こうとすれば楽々行けた学生が相当いる。
 美形で頭が良くて楽器もセミプロ級。どれかひとつ,ぼくにも分けてくれないか。

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