2010年2月28日日曜日

2010.02.14 栃木県交響楽団第88回定期演奏会

宇都宮市文化会館大ホール

● 14日(日)は栃響の定期演奏会。宇都宮市文化会館の大ホール。
 栃響は昨年6月の演奏会を初めて聴いてから,9月の特別演奏会(コンセール・マロニエ21優勝者のデビューコンサート),12月の第九に続いて今度が4回目になる。お世話になっております。
 高校生のとき,結成まもない栃響を小馬鹿にした発言をしてくれたクラスメートがいた。小生意な高校生がいたものだ。はるかな昔のエピソードだけど。
 アマチュアでここまで演れれば大したものだ。団員の中には音楽大学の卒業生もけっこういるだろう(当日,配られた会報でこの話題を取りあげていた。1~2割が音大卒らしい)。求められる水準も厳しそうだ。その演奏を1,200円で聴けるんだからありがたい。

● 指揮者は井﨑正浩氏。プログラムに載っている経歴を見ると,すごい人なんですね。こういう人を指揮者に呼んで指導を受けるのってどのくらいかかるものなんだろうと,下世話なことを考えてしまった。

● まず,コルサコフの歌劇「皇帝の花嫁」序曲で軽くご挨拶。
 続いて,プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番。ソリストは鷲見恵理子さん。ビッグネームですね。イタリアに本拠を構えて,世界を舞台に活躍している人。
 アンコールも含めて,これだけ彼女の独奏を聴くことができるんだから,それだけでもチケット代の元は取れるというものだ。

● 最後はチャイコフスキーの交響曲第4番。この曲の解説はネットにも溢れているが,作曲家の内面の葛藤や苦悩ばかりを云々するのはいかがなものかとぼくは思っている
 最後に交響曲を持ってくるのは演奏会における鉄板といっていいわけだけど,盛りあがりますよね(もちろん,6番のような例外はあるけれども,それはそれで)。観客を満足させて帰すには,この鉄板はどうしても必要だ。

● 2階席の最前列に陣どった。座席の8割は埋まっていたのではないだろうか。この大きなホールをこれだけ埋めるのだから,クラシックファンってかなり多いんだと思ってしまいそうになる。
 でも,来ているのはファンのほんの一部とは言えないところがあるよね。プロ野球の試合だったら,球場に来ているのはファンのごくごく一部であることは間違いないのだが,音楽の場合は,ファンのほとんどはここに来ているんじゃないのかなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿