約2時間のコンサートが終了した直後の満足感は,他のものでは代替できません。この世に音楽というものが存在すること。演奏の才に恵まれた人たちが,時間と費用を惜しまずに技を磨いていること。その鍛錬の成果をぼくたちの前で惜しみなく披露してくれること。そうしたことが重なって,ぼくの2時間が存在します。ありがたい世の中に生きていると痛感します。 主には,ぼくの地元である栃木県で開催される,クラシック音楽コンサートの記録になります。
2010年10月31日日曜日
2010.10.24 古河フィルハーモニー管弦楽団第4回定期演奏会
コスモスホール(岩舟町文化会館)大ホール
● 24日(日)は古河フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会に行ってきた。前回(4月)は野木町で開催されたが,今回は岩舟のコスモスホール。岩舟特別公演と銘打って,太っ腹なことに入場料を無料にしてくれた。
週8千円でやりくりしなければならない身としては,JR宇都宮駅から東武まで歩いて,東武電車に乗るしかない。東武宇都宮から静和までは片道450円。岩舟に行くのはもちろん初めてではないけれど,岩舟はあらためて遠いところだと思わざるを得なかった。逆にいうと,これだけ乗って450円とは東武は安い。
駅からコスモスホールまでがまた遠いのだった。もちろん歩いた。
● 岩舟コスモスホールといえば音響効果の良さで県内でも著名なホールだ聞いていた。大ホールが704席と小振りなのは場所がら仕方がない。が,中途半端な感は免れない。
この日の演奏会ではこのホールの半分ほどの席が埋まった。無料にしてこれでは,ちょっと寂しいかも。
● 曲目は,ワーグナー「歌劇ローエングリン」より第三幕への前奏曲,ボッテジーニ「ヴァイオリンとコントラバスのための二重協奏曲 グラン・デュオ・コンチェルタンテ」,チャイコフスキー「交響曲第6番 悲愴」。
「ヴァイオリンとコントラバスのための二重協奏曲」のソリストは,ヴァイオリンが中島麻さん,コントラバスは指揮者の高山健児さん(読売日本交響楽団のコントラバス奏者でもある)。
中島さんは新進気鋭のヴァイオリン奏者らしい。
● 結成されてまだ2年目なのだが,真摯に演奏に向き合っている様子が伝わってくる。指揮者の高山さんが真面目な人なのでしょうね。次回はブルックナーの7番をやるのだが,この楽団ならきっちりと仕上げてくるに違いない。楽しみに待ちたいと思う。
ちなみに,次回の演奏会場は小山市。運賃は今回より20円高くなるんだけれども,これは大歓迎。結局この日は,途中で寄り道したせいもあって1日がかりになってしまったからね。これだったらいっそ東京に出てしまった方がスッキリする。
ま,県北に住んでいる者の戯れ言ですけどね。
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