2010年12月31日金曜日

2010.12.19 第3回栃木県楽友協会「第九」演奏会

栃木県総合文化センター メインホール

● 19日(日)は「第九」。管弦楽は栃響。昨年,初めて第九を聴いて,深く満足した。次も必ず聴くと決めていたので,早々にチケットも購入していた。
 で,2時開演のところ,早めに行って並び,1階左翼席の前の方に席を確保。ほぼ満席。
 一昨年までは自分には別世界のことと冷ややかに眺めていたのだが,今,観客のひとりになっているのが不思議なような。
 1,600人収容のホールが満席になるってのはやっぱりすごいことで,それだけでテンションが高くなる。奏者もゾクゾクするような緊張感に包まれてステージに立てるのじゃないかと思う。

● 今年も堪能しましたよ。第九を1楽章から4楽章まですべて聴いたあとの高揚感というのは,ちょっと他の方法では味わえないのではあるまいか。何といってもベートーヴェンの構想力がすごい。心地よく打ちのめされる。
 管弦楽も栃木を代表する栃響。ぼくが聴くには過ぎた楽団ですよ。これだけの演奏をしてもらえば,何も言うことはない。チケット代を何倍にもして返してもらったような気分になる。1,500円でこの90分間を体験できるなら,1,500円の使い方としてこれ以上に実のあるものはそうそうないだろう。

● ぼくの隣と前列はオバサングループだった。学ぶこと,楽しむことに対するオバサンの貪欲さは端倪すべからざるものがある。彼女たちがこういうコンサートを支えているに違いない。
 年寄り夫婦もいれば,若者のカップルもいる。ぼくのようなひとり組ももちろんいる。客席の態様は世間をそのまま凝縮したようだ。観客が多様であることも第九人気の反映だろう。

● 合唱団の中には相当な高齢者も混じってて,立っていられずに椅子をあてがっていた男性もいた。それでも果敢に歌っていたのは立派というべきでしょうね。

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