栃木県総合文化センター メインホール
● 2日(日)にマロニエ交響楽団の創立記念演奏会に行ってきた。創立予告のチラシは前から配られていて,「マロニエ交響楽団は,2010年に栃木県宇都宮市で発足したアマチュアオーケストラです。貪欲に音楽を追求するメンバーが集まり,常設されたオーケストラに負けない質の高いアンサンブルを作るために結成されました。練習を通じて個々のさらなる技術向上をめざし,団員一丸となって盛り上げ,演奏者,観客ともに満足できる音楽をお届けすることをお約束します」とあったので,さてどんなものかと出かけていったのだけど。
● 曲目は,チャイコフスキーの荘厳序曲「1812年」とボロディンの交響曲第3番,そしてベートーヴェンの交響曲第5番と,盛りあがれる曲を持ってきた。創立記念だからね。
指揮者は先の宇大管弦楽団の定期演奏会でも指揮をとった小森康弘さん。チケットは千円。
● 大雑把な言い方で申しわけないけれど,どれも良かった。特に「運命」の第2楽章は官能的ですらあった。ワーンと盛りあがるところを,まったく騒々しくなく,的確に演奏してくれる。
大人の楽団という感じがした。確かな技術と真摯な姿勢が伝わってきた。しかも,若々しい。
● オーケストラのライブは演奏ぶりを目で見る楽しみもあると思うのだが,その目の楽しみも充分に満足させることができた。
一生懸命に拍手を続けたし,アンケートにも絶賛の言葉を並べておきましたよ。
● 新しい楽団のデビューコンサートにどれほどのお客さんが来るものかと思っていたのだが,総合文化センターのメインホールの1階席はほぼ埋まっていた。ぼくは当日券で入場したんだけど,これだけの観客がいれば演奏する方も気合いが入るだろうと思う。
● メンバーには栃響の団員もいた。仕掛人の萱森康隆さんは宇大管弦楽団のOBで栃響の団員だそうだ。主に宇大の現役学生や卒業生に声をかけたらしい(下野新聞の記事による)。彼の思いはとりあえず実を結んだと言っていいのでしょうね。
来年以降も年に1回の演奏会をやってくれるのであれば,ぼくにとっては非常なる楽しみがひとつ増えることになる。
● このマロニエ交響楽団のほかにも,来年は宇大管弦楽団OBのオケも結成されるようだ。ひとりでいくつものオケをかけ持ちすることになるんだろうね。
個々の奏者はますます忙しくなるんだろうけど,ぼくとすれば聴きにいけるライブが増えることになるわけで,こういう動きは大歓迎だ。
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