約2時間のコンサートが終了した直後の満足感は,他のものでは代替できません。この世に音楽というものが存在すること。演奏の才に恵まれた人たちが,時間と費用を惜しまずに技を磨いていること。その鍛錬の成果をぼくたちの前で惜しみなく披露してくれること。そうしたことが重なって,ぼくの2時間が存在します。ありがたい世の中に生きていると痛感します。 主には,ぼくの地元である栃木県で開催される,クラシック音楽コンサートの記録になります。
2011年12月31日土曜日
2011.12.05 間奏22:支払った税金を回収する
● 「日経おとなのOFF」の今月号が「第九」を特集している。そこに佐渡裕さんのインタビュー記事がある。佐渡さんが,「第九」をCDで聴くのとライブに足を運ぶのとでは,ベルサイユ宮殿を写真で見るのと実際に宮殿の内部に入ってみるくらいの差があると語っている。
ほんとにそうだよなぁと思う。もちろん「第九」に限った話ではない。
● ぼくも3年前からライブに行くようになった。そうなってみると,それまでは何をしていたのかと思えてくる。
ベルリン・フィルだウィーン・フィルだと言わなければ,チケットはだいたい5千円以下ですむ。アマチュアオーケストラなら千円以下で聴けるコンサートも県内にたくさんある。
ぜひ一度ライブを聴いてみてと言いたいんですねぇ。
● 演奏の途中で寝てしまったのなら,縁がなかったのだと思えばいい。別段恥ずかしいことではない。音楽を聴かなくても,あなたの人生はビクともしないと証明されただけなのだから。
しかし,以前のぼくのように,CDを聴きかじっただけで音楽は自分には無縁なものと思っているとすれば,それはあまりにもったいない。一度だけライブに足を運んでみませんか,と言いたいなぁ。
● それで思うところがあったのなら,CDも聴くようにする。CDは図書館で借りればいい。パソコンさえあればCDの中身はいくらでも取りこめる。費用はかからない。
あなたはしっかりと住民税を払っているのだから,地元の図書館を徹底的に利用して,払った税金を回収するべきだ。
● その費用ゼロで構築できる環境のなんと豊穣なことか。ただし,その豊穣さもライブに行くという前提があってのことだ。そして,その前提を敷くことにもさほどのお金は要しないのだ。
お金をかけないでいかに人生を楽しむか,というゲームに参加してみませんか。
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