約2時間のコンサートが終了した直後の満足感は,他のものでは代替できません。この世に音楽というものが存在すること。演奏の才に恵まれた人たちが,時間と費用を惜しまずに技を磨いていること。その鍛錬の成果をぼくたちの前で惜しみなく披露してくれること。そうしたことが重なって,ぼくの2時間が存在します。ありがたい世の中に生きていると痛感します。 主には,ぼくの地元である栃木県で開催される,クラシック音楽コンサートの記録になります。
2012年8月19日日曜日
2012.08.18 Ensemble MUSIKQUELLCHEN第18回演奏会
杉並公会堂大ホール
● ここのところ,毎週東京に出ている。ヨメが下賜してくださった「青春18きっぷ」があるからだ。当然,往復とも在来線を使っている。新幹線は高嶺の花。
ま,1分1秒を惜しむような窮屈な暮らしはしていないから,それで困ることもない。宇都宮から乗ればまず座れるしね。車内では音楽を聴くもよし,本を読むもよし,美人の女性客をチラッチラッと見るもよし,何もしないでボーッとするもよしで,まずまず快適だ(ということにしておこう)。
電車,バス,飛行機,船を問わず,乗り物が好きなんで,動いてるものに乗ってれば幸せだしさ(ということにしておこう)。
● Ensemble MUSIKQUELLCHEN,ホームページによれば「早稲田大学フィルハーモニー管絃楽団の卒業生を中心としたメンバーで結成され」たとのこと。活きのいい演奏を聴かせてもらえそうだ。
開演は午後2時。入場無料。
● 曲目は次のとおり。
シベリウス 交響詩「フィンランディア」
プロコフィエフ 交響組曲「キージェ中尉」
シベリウス 交響曲第2番
プロコフィエフの「キージェ中尉」をライブで聴くのは初めてだけれども,まずもって文句のないラインナップ。
● 問題はこちら側が演奏会に対してオーバーペースになっていること。聴き方が雑になっているに違いない。雑の度合いが過ぎると惰性に至る。その状態でコンサート会場に足を運んではいけない。演奏者に申しわけない。そうなる前に,抑制をかけないと。
● 指揮者は征矢健之介さん。本業は東京シティ・フィルのヴァイオリン奏者とのこと。
メインのシベリウス2番の演奏前に,この曲の聴きどころを解説してくれた。各楽章の出だしの部分などを実際に演奏してみせて,ほらね,こんな感じだよ,と。長すぎず短すぎずの面白いトークで,「雑」が一気に吹っ飛んだ感じ。
ヴァイオリン奏者なのに氏の声はチェロの低音。いい響きですな。
● その後に聴くシベリウスは風味絶佳。4楽章では金管が気持ちよさそうに音をだす。前に座っている木管奏者の耳が痛くなるのではないかと心配になるほど。が,迫力は充分。
● ぼくの隣の席には美しいお嬢さん。ひとりで聴きに来たらしい。女性のひとり行動って,以前より増えてますね。ひとり食事,ひとり映画,ひとり買いもの・・・・・・。ひとりで動いている女性って,たいてい格好いいものですね。
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