かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
● かつしかシンフォニーヒルズの最寄駅は京成の荒砥。ここに行くのは今回が初めてではない。何度かお邪魔している。
で,今さらなんだけど,成田空港に行くため以外に京成電車に乗ることがあるとは思っていなかった。
● 成田に行くためにこの電車に乗ったことは何度かあるけれど,そのうち高速バスにシフトした。バスの発着地点が宇都宮駅から(バス会社の)柳田車庫に変わったのでね。
柳田車庫ならば,車で行ってそのまま車を置いておける(有料だけど)。荷物を自分で運ばなければならない距離が,ゼロといっていいくらいに短くなる。電車のときは空港宅急便なんぞを利用していたんだけど,これならその必要もない。帰りも楽だ。
さらに,そのうち,海外旅行に出ることがなくなった。
● というわけなので,京成とは縁がなくなったと思ってたところ,こうして京成電車に乗って,車窓を眺めている。何だか妙な気分がする。
● 開演は午後2時。チケットは1,000円。
ひとつの楽団のデビューに立ち会えるのも,何かの縁だと思う。曲目は次のとおり。
モーツァルト 「フィガロの結婚」序曲
モーツァルト フルート協奏曲第2番 ニ長調
モーツァルト 交響曲第39番 変ホ長調
● 要するに,オールモーツァルト。次回はオールブラームスになるらしい。
演奏会では一人の作曲家を取りあげること,必ず協奏曲を入れること。このふたつを守っていきたいとプログラムノートには書かれていた。
● 東京にはすでに数えきれないほどのオケがあり,中にはプロはだしと思われるところも(ぼくが知るだけでも)いくつかある。
そこに新たなひとつを加えるからには,集客問題をはじめ,いろんな問題がセットで付いてくるのだろう。「グースフィルには各団体で活躍する奏者が集まってい」るらしい。となれば,この楽団の求心力も問われるわけでしょ。設立してから本番が始まるという感じなんでしょうね。
● モーツァルトはクラシック音楽の代名詞といってもいいほどに,メジャーすぎる作曲家だけど,生で聴くことは意外に少ない。オペラの序曲は何度か聴いたことがあるんだけど,それ以外はそんなに。
フルート協奏曲第2番はこれが3度目か。そんなものだ。
● そういえば,CDでもモーツァルトはしばらく聴いてないな。ステージから届く音の流れに身を任せながら,やっぱりモーツァルトを聴かなきゃダメだよな,なんでオレ,聴いてないんだろ,的なことをぼんやり考えた。
死とはモーツァルトを聴けなくなることだとアインシュタインが語ったらしい。そんなことも思いだした。
● 演奏はさすがという水準。ぼくの耳では特に文句をつけるところとてない。フルート独奏は河野彬さん。本人も演奏も表情が豊か。
指揮は水戸博之さん。指揮者はエンターテナーでもなければならないとすれば,彼の陽性はその才能ありとの証明になるだろう。
● あと,女子奏者の美人度がかなり高い。音楽を聴くついでに目の保養もしたいと考える不届きな向きには,この楽団は狙い目ですぞ。
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