2015年9月22日火曜日

2015.09.20 栃木県交響楽団特別演奏会

栃木県総合文化センター メインホール

● 前年度のコンセール・マロニエ21の優勝者を迎えて,栃響が管弦楽を務める演奏会。開演は午後2時。入場無料。
 ぼく一個は有料にしても構わないと思う。そうしてもお客さんの3分の2は残るのじゃないか。
 が,無料なのがありがたいのは確かで,事前に主催者にメールで申し込みをして整理券をゲットするという段取りをすませて,いそいそと出かけていく。

● まず,栃響だけでベルディの歌劇「運命の力」序曲。軽くご挨拶ということではなくて,これで演奏会の場をキチッと作らなければならない。そうしたうえでソリストをお迎えしますよってことだろうから。
 ということで,場ができあがった。

● バリトンの高橋洋介さんが登場。モーツァルト「フィガロの結婚」から“もう飛ぶまいぞ,この蝶々”。「ドン・ジョバンニ」から“シャンパンの歌”と“セレナーデ”。ヴェルディ「椿姫」から“プロヴァンスの海と陸”。「リゴレット」から“悪魔め,鬼め”。
 彼の場合は,歌唱はもちろんのこととして,イケメンであることが非常に効いている(体型がスリムマッチョであることもね)。こういうコンサートも女性客が男性客をはるかに上回るわけで,その客席を登場と同時にバッと掴むことができる。
 うぅむ,羨ましい。

● オペラのアリアを聴く場合,そのオペラ全体を知っているほうがいいのは言うまでもない。どんな展開の中のどの場面で歌われるのか。
 そこはプログラム・ノートにも解説されているわけだけれども,それだけでは足りない。

● 逆に,こうしてアリアを聴いて,そこからオペラに向かうってこともあるんだろうか。本物のオペラは難しいとしても,DVDを見るようになるとかね。
 そういう人が千人の中に三人もいたら,けっこう凄いことになりそうだ。その三人の中にぼくは入っているか? 残念ながら・・・・・・。

● 休憩後に,コントラバスの白井菜々子さん,登場。ボッテジーニのコントラバス協奏曲第2番。
 こういう曲って,コンセール・マロニエ21絡みじゃないと,まず聴く機会がない(栃木県ではってことだけど)。CDも持っていない。CDの手当てから始めてみようか。

● コントラバスだから演奏中は顔は下を向くことになる。ゆえに,演奏中の顔が見えない。見たければ最前列に行けってことだけどさ。
 演奏中の表情って,かなりの情報量を湛えているという気がしてて,それが見えないのはけっこう残念。仕方がないことなんですけどね。

● 最後は,再び栃響だけで,チャイコフスキー「イタリア奇想曲」。
 木管が活躍する曲で,そうなるとオーボエ,フルート,クラリネット,ファゴットのそれぞれがキラッと輝く。栃響の木管陣は素晴らしいですな。

● アンコールはマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」から“間奏曲”。最後はしんみりと静かに締めて,今年の特別演奏会も終了。
 来月は20回目になるコンセール・マロニエ21のファイナルが開催され,それが終わるとあっという間に今年が暮れる。
 なんか,毎年,そんな感じで過ぎていく。まだ9月だっていうのに,意識は年末にワープする。短い1年をさらに短くしているよね。

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