すみだトリフォニーホール 大ホール
● 今年の聴き初めはこの楽団の定期演奏会になった。2011年以来,3回目の拝聴になる。
今日は東京のロイヤルパークホテルに泊まる。ので,ならば東京でやっている演奏会はないかと“オケ専”の“演奏会カレンダー”を確認したところ,これを発見したというわけだった。
錦糸町からなら地下鉄1本でホテルに入れるから好都合だ。という,不純な動機で出かけたもの。ぶっちゃけ,偶然というか。
● 開演は13時30分開演。入場無料。
ただし,整理券が必要だとある。当日,残席があれば12時から会場で配布するとあった。ので,12時前に開場着。無事,整理券をゲット。
それをするなら有料のチケット制にしてしまえばいいのにとも思うんだけど,そのあたりはいろんな事情があるに違いない。運営側が最善解を求めて試行錯誤しているのだろう。
● 曲目は次のとおり。指揮は小泉智彦さん。
ムソルグスキー 交響詩「禿山の一夜」
ベートーヴェン 交響曲第8番 ヘ長調
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 ニ短調
呆れるほどの超ヘビー級。あまり無理するなと言いたくなった。
● それにこうも思う。まだ松の内が明けていないのに,コンサートをやるというのは,正月をつぶすということでもあるだろう。そこまでせんでも,という。
実際のところは,松の内などという概念(?)はとっくに過去のものになっているだろうし,正月は休むものというのもどこの国の話だとなっている。コンビニのすべてとスーパーのほとんどは,元日だって休まないのだから。
それより何より,JRは凡盆も正月も無関係な事業体だ。というより,この時期はかき入れ時だ。
だから,「そこまでせんでも」というのは,かなり時代がかった感想なのではある。
● 大晦日に「ベートーヴェンは凄い! 全交響曲連続演奏会2018」を聴いていて,さすがにその印象がまだ冷めやらない。
比較するものではないし,比較してはいけないものだ,ということはわかっている。わかっているんだけれども,脳が勝手に対比する作業を始めてしまう。
● 逆に,ショスタコーヴィチは比較対象がないので没入することができた。
何が言いたいのかというと,前に聴いた演奏会は速やかに忘れるべし。
● 場内はほぼ満席に近い状態。休憩時間に他のお客さんの話を聞いていたら,今日はここの他には葛飾でチャイコフスキーの演奏会があるだけらしかった。
本当にその2つだけなのかどうかは知らないけれども,クラシック音楽なら何でもいいから聴きたいというお客さんがドッと集まった,ということはあるのかもしれない。
● で,客席を見ていて,最近感じることがある。こういうのって若よりも老が多いのは人口構成と身辺状況の然らしめるところだとしても,老の中の男女比に変化が見られる。つまり,男性が増えてきたような気がする。
ひとりで来ている爺さんが多くなった。ぼくもその中のひとりなのだけども,その理由を測りかねている。
● コンサートにしろ観劇にしろ,外に出るのはもっぱら女性だと決めつけていたんだけどねぇ。男性も外に出るようになってきたんだろうかねぇ。
オーケストラの演奏は,その契機として恰好なのだろうか。座っていればいいんだから。音が勝手に客席に飛びこんでくるんだから。文化・教養なるものに触れているという満足感もそこそこ与えてくれるだろう。
● しかも,日本はアマチュアオーケストラが多いから,無料か安い料金で生演奏を聴くことができる。
そして,ここが大事なところだけれども,安かろう悪かろうというのは数からいえば少ない。多くは聴くに値する演奏を提供している。
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