● 「青春18きっぷ」が使える時期がきた。イコール東京に出るのが増える時期でもある。
ただし,冬の「青春18きっぷ」は有効期間が1ヶ月しかないのが難。1ヶ月で5回使わなきゃいけないからね。
● まずは,所沢で東京大学フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会。
大宮で川越線(埼京線)に乗り換えて,川越で下車。西武線の本川越まで歩くわけだけど,今回は二度目なので迷うことはない。
「クレアモール川越新富町商店街」はあれですね,年中お祭りの趣がありますな。これだけ人通りの多い商店街って,そうそうないんじゃないですか。日中は車両進入禁止だから,安心して歩けるのもいい。飲食店が軒を連ねているんだけど,敷居が高そうな店はない。商店街だからつんとすました店はないわけで,すこぶる健全な感じがする。
● 会場にはだいぶ早めに着いた。ので,会場内のレストランで開場時刻を待つことにした。
カウンター席の隣に,年配の女性が一人でやってきて座った。ぼくよりちょっと若めかなぁ。一人でカウンターにいる女性の風情って,年齢を問わず,彼女が美人であるかどうかにかかわらず,なかなかいいものだよね。大げさにいえば,ちょっとした眼福になる。
群れない女って,それだけで得点が高い。格好いいなぁと思う。日本じゃあんまり見かけないけど,香港やシンガポールにはけっこういるよね。
でもね,群れる必要がないときまで群れてないと不安というんでは,同じようにスペックに問題あり,ってことになるよねぇ(そうでもないのか)。
● 開演は午後2時半。入場無料(カンパ制)。指揮は濱本広洋さんで,曲目は次のとおり。
ブラームス 悲劇的序曲
ドヴォルザーク アメリカ組曲
チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
● 先月24日の駒場祭でも同じ曲(全部ではないが)を演奏している。んだけど,これは聴くことができなかった。行くつもりでいたんだけどね。
ぼくのような者でも休日を完全に自由にできるわけではない。仕方がないですね。
であるからして,今回はきっちり聴いていこう,と。
● 開演前に弦楽五重奏のサービス。トトロから始まってポニョに終わるジブリ・メドレー。各パートのエースが担当するようだ。
東大の冠をつけてはいるけれども,非東大の団員の方が多いようだ。各大学から選りすぐりが集まっているのかもしれない。藝大から参加している人もいる。
ゆえに(とつないでしまっていいのかどうか),大学オケとしてはまず文句のつけようのない水準をキープしている。これ以上にやれというのは,少々酷なように思える。
● チャイコフスキーは6番より5番の方が好きだという人が,圧倒的に多いのではないだろうか。
「悲愴」交響曲を生で聴くのはこれが4回目なんだけど,難解な曲だと思っていた。何だかよくわからない曲だなぁ,と。盛り下がって終わるから,という理由だけではないと思う。
● でも,今回の演奏でちょっとわかったぞ,っていうか。チャイコフスキーの最後を飾るに相応しい大作だというとおこがましいんだけど,これは残るでしょっていいますかね(もっとおこがましいか)。
「悲愴」に対する苦手意識を薄めてくれる演奏だった。木管が安定していたおかげかなぁと思うんだけど,よくはわからない。
● いろんな演奏スタイルがあって面白かった。スタイルまでユニフォームを着てたんじゃつまらないから。熱く演奏する弦奏者がふたりいたね。
それからですね。女性奏者のルックスの水準が高い。容姿が入団条件に入っているはずもないだろうから,たぶんこれが世間の水準なんだと思うけど,そうだとすると日本の若い女性たちってきれいになってるんだねぇ。育ちの良さも感じさせる。
ぼくの同級生のあの彼女やこの彼女(の若い頃)を思いだしてみるんだけど,とてもとても。昔と違うねぇ。これ,女だけってことはないよね。男もたぶん同じなんだろう。
● アンコールはシベリウスの「悲しきワルツ」。カンパ箱に若干の紙幣を入れて,会場を後にした。
今回の収穫は,上に書いたように「悲愴」の良さを少しわからせてもらえたこと。
駅に向かう道すがら,「悲愴」についての感想を言い合っている人たちが多かった。満足感が高かったに違いない。
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