栃木県総合文化センター メインホール
● 昨年の第22回に次いで,今回が2回目。裏を返すのは礼儀といいますかね。じつのところ,返していないのもけっこうあったりするんだけど。
チケットは当日券を購入。1,000円(前売券は800円)。開演は午後2時。
● 地元で開催される演奏会に限ってみても,全部をフォローするのはとても無理だ。管弦楽,吹奏楽,ピアノやヴァイオリンのリサイタル。
中学生や高校生の演奏からプロのオーケストラまで。地元の奏者はもちろん,外国からやってくる著名な奏者やオーケストラもけっこう演奏してくれる。
生の演奏に接する機会は,もう充分にある。
● それだけ,音楽好き,演奏好きが多いってことですよね。であればこそ,ぼくらはともかく生演奏を聴くことができるわけだけれども,逆にいうと,管弦楽にせよ吹奏楽にせよ,集客の厳しさっていうのは増すことはあれ,減ることはないように思われる。
おそらく,それぞれに固定ファンがいるのだと思う。この楽団の演奏しか聴かないという頑なな固定ではないだろうけど。
● ともあれ。第1部は吹奏楽コンクールの課題曲から始まった。
ここは毎回,演歌をひとつ,演奏するらしい。今回は八代亜紀の「舟唄」。こぶしまで再現できているような気がした。ブレスの使い方なんだろうか。
● NHK連ドラの主題歌をふたつ。「まれ」と「マッサン」。
ぼくはテレビをまったく見ない生活をしているんだけど,「マッサン」の「麦の唄」のメロディーは何度か耳にしていたんでした。
● 第2部は「こわれた100のがっき」から始まった。新 理恵子さんの語りが入る。絵本の世界(絵+言葉)を音楽と語りで置き換えるという趣向? このパターンもしばらく続いているらしい。
プロコフィエフの「ピーターと狼」があったりするから,この形は吹奏楽ならではってことでもないんだろうけど,そうはいっても吹奏楽の自在性というか,柔軟さが活きる形ではあるんでしょうね。
ずっと続けているということは,この楽団の売りのひとつなのかもしれない。ということは,新さんもこの楽団の重要なメンバーということになる。
● リードの「オセロ」と,ピナの「バミューダ・トライアングル」。
この2曲が聴いてる分には最も面白かった。「バミューダ・トライアングル」は最初のクラリネットのトレモロ(?)が耳に残る。
曲じたいの魅力なんだと思うんだけど,その魅力を体現できる演奏でもあるわけだろう。
● 実際,相当に巧い。この楽団のホームページには,演奏技術は決してほめられたものではないといったことが書かれているけれども,いやいや,なかなかのものでしょ。
って,ぼくが言ってもしょうがないんだけどさ。
● 管弦楽もそうだし,吹奏楽はいっそうそうだと思うんだけども,演奏を楽しむというのが最も高級な聴き方だと思う。
ああだこうだと頭を先行させないで,ただ音の展開を楽しめばいい。身をゆだねればいい。もし,楽しめないような演奏だったら,秘かに苦情を申したてればいい。
なんだか,そういう聴き方ができなくなっているんじゃないかと,少々反省するところがある。
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