杉並公会堂 大ホール
● ブルックナーの6番を演奏するために集まった一発オケということのようだ。
指揮は柳橋明徳さん。
● 世にも珍しい10:45開演。開場は15分前の10:30。入場無料。チケットも整理券もなし。
プログラムはA4の片面印刷のものが1枚。入口にドサッと置いてあって,持っていきたい人はそうぞ,という感じ。
したがって,改札口(?)で流れが滞ることはない。スッスと流れていく。
● にしても,15分で入場から着席までを完了させるわけだから,満席になるほどのお客さんが押し寄せたのでは,なかなか難しい。
そんなに来るわけないよ,時間が時間だし,と,主催者側もこのあたりは折りこみ済みなんでしょうね。
● ステージ上は年齢も服装もバラバラ。客席はガラガラ。午前中からということもあるし,“フロイデ”に載せたのが唯一のPRだったのではないかと思われるし。
その中にあって,10:45開演に間に合うように栃木からここに来たオレって。どんだけ暇なんだ,ってか。
● ブルックナーの交響曲は,CDで聴くとどれもが同じに聞こえる。これは4番だ,これは7番だ,といった区別がつかない。
いや,いくら何でもそれはないでしょ,と思われるだろうなぁ。ところが,謙遜でも何でもなく,本当にそうなのだ。
● ベートーヴェンやブラームスだと,いくらぼくでもそういうことはあり得ない。ブルックナーだけだ。
理由は,自分の感度の鈍さを別にしても,いくつか考えられる。聴きだした時期が非常に遅かったこと。その後もあまり聴いていないこと。
どの曲も弦のトレモロが強烈に印象的で,その共通性ゆえに曲ごとの違いが曖昧になるのも,理由のひとつ。
● でも,6番はそのトレモロがあまり登場しないんですねぇ。となると,それはそれでもの足りないと感じてしまう。
ひょっとして5番や7番に比べて演奏される機会が少ないのは,このあたりも理由のひとつではと思ったりする。
● CDで聴くと同じに聞こえる曲こそ,ライヴで聴く効用が大きい。あぁ,こういう曲だったのか,と初めて腑に落ちることになる。
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