2016年5月10日火曜日

2016.05.07 ハーモニーアンサンブルオーケストラ ブルックナー6番演奏会

杉並公会堂 大ホール

● ブルックナーの6番を演奏するために集まった一発オケということのようだ。
 指揮は柳橋明徳さん。

● 世にも珍しい10:45開演。開場は15分前の10:30。入場無料。チケットも整理券もなし。
 プログラムはA4の片面印刷のものが1枚。入口にドサッと置いてあって,持っていきたい人はそうぞ,という感じ。
 したがって,改札口(?)で流れが滞ることはない。スッスと流れていく。

● にしても,15分で入場から着席までを完了させるわけだから,満席になるほどのお客さんが押し寄せたのでは,なかなか難しい。
 そんなに来るわけないよ,時間が時間だし,と,主催者側もこのあたりは折りこみ済みなんでしょうね。

● ステージ上は年齢も服装もバラバラ。客席はガラガラ。午前中からということもあるし,“フロイデ”に載せたのが唯一のPRだったのではないかと思われるし。
 その中にあって,10:45開演に間に合うように栃木からここに来たオレって。どんだけ暇なんだ,ってか。

● ブルックナーの交響曲は,CDで聴くとどれもが同じに聞こえる。これは4番だ,これは7番だ,といった区別がつかない。
 いや,いくら何でもそれはないでしょ,と思われるだろうなぁ。ところが,謙遜でも何でもなく,本当にそうなのだ。

● ベートーヴェンやブラームスだと,いくらぼくでもそういうことはあり得ない。ブルックナーだけだ。
 理由は,自分の感度の鈍さを別にしても,いくつか考えられる。聴きだした時期が非常に遅かったこと。その後もあまり聴いていないこと。
 どの曲も弦のトレモロが強烈に印象的で,その共通性ゆえに曲ごとの違いが曖昧になるのも,理由のひとつ。

● でも,6番はそのトレモロがあまり登場しないんですねぇ。となると,それはそれでもの足りないと感じてしまう。
 ひょっとして5番や7番に比べて演奏される機会が少ないのは,このあたりも理由のひとつではと思ったりする。

● CDで聴くと同じに聞こえる曲こそ,ライヴで聴く効用が大きい。あぁ,こういう曲だったのか,と初めて腑に落ちることになる。

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