5月16日に,突然,そのエントリーに大量の(このブログとしては)PVがつき始めた。何が起きたのかと思った。
● この楽団のサイトに行ってみたら,ぼくのエントリーが紹介されていた。
演奏会「PROJECT B 2016」を聞いてくださった方がブログに感想を書いてくださっているので紹介します。かなり高い評価をいただいています。いや,こちらこそ,こんな駄文を取りあげてくださって,恐縮千万だ。今までこんな扱いを受けたことはなかったので。
● ともあれ。ここからわかることが2つある。
1 演奏する側は聴衆の感想を知りたいと切に願っている。
2 なのに,その感想が届かない。
● 聴衆にアンケートをかけることは普通に行われている。
おまえは男か女か,年齢はいかほどか,この演奏会を何で知ったか,この演奏会に来るのは何回目か,といったことを訊ねてくる。自由記述で感想を求めてもいる。
自由記述の欄を埋めてくれるお客さんは,楽団にとっては得がたいありがたいお客であろうと思う。が,基本的に当たり障りのないことを書くのがマナーだと,多くの人は心得ているだろう。主催者に失礼があってはならない。それを優先する。
● となると,アンケートから何がわかるかというと,じつは何もわからないというのが実態ではないかと思う。
アンケートでは情報飢餓は満たされない。
● 率直な感想を聞きたいと願っている。その気持ちに嘘はないとしても,ミスを指摘されたり,まずかったところを率直にけなされたりするのは,たぶん歓迎しないだろう。
できればほめてもらいたい。一番いいのは,率直に意見を吐露しているふうでありながら,さりげなくほめているというものだ。そうであろうと推測する。
なぜなら,そのほうがエネルギーになるからだ。
● ミスなど指摘してもらっても仕方がない。やった本人が一番よくわかっているからだ。
わかっているものをわざわざ指摘してもらう必要はない。ミスを指摘することは何の情報も付加しない。
● 自分の背中を押してくれるもの。この道をさらに進んでいこうと思わせてくれるもの。
それは,たぶん,ほめてもらうことの中にある。ピントはずれではない,ほめ言葉の中にある。
● そこが,このようなブログが存在する場所にもなるだろう。ステージに立つ側の情報飢餓を埋めること。可能であれば背中を押すこと。
せっかく書くのだから,何らかの情報を付加するものでありたい。できるかどうかは別として,そうありたいと思い続けることができなくなったら,そこが年貢の納め時なのだと心得るべきだ。
● にしても。ぼくなんぞのブログをサイトで紹介してくれているとは。ありがたいことだ。
それがまたこちらの励みになる。コンサートを聴き続けて,それをブログ化することのインセンティブになる。
つまり,背中を押してもらえる。こういうのは相身互いだね。
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