● クラシック音楽のコンサートを聴きに行くことが,しごく大げさにいえば,ぼくの生きる甲斐になっている。その感想を文章に置き換えてブログにすることも含めて。
だが,しかし。この文章に置き換える作業が問題だ。
● 自分でもはっきり自覚しているのだが,演奏そのものに言及することは,以前にもまして少なくなっている。周辺のことがらをウダウダと書いている。
なぜかといえば,その方が楽だから。演奏について語ることを億劫がって(あるいは,怖がって)“周辺”に逃げているのだ。
● ぼくのブログを読んでくれてる人の多くは,ステージに立って演奏している人たちのようだ(ありがたくもあり,光栄でもある)。
とすれば,一番読みたいのは自分(たち)の演奏に対する評価だろう。もっとピントを絞った言い方をすれば,演奏に対するほめ言葉だ。的確にほめてほしいと思っているはずだ。
● それが少なくなっている。このあたりを心して書かなくてはいけない。
“周辺”については,ぼくのにわか仕込みの知識など,演奏者にとっては常識にすぎない。彼らの音楽知識は,ぼくなぞよりはるかに上位にある。
● 虚心に演奏を聴いて,その結果を自分の言葉で語ること。外部情報を遮断して,自分の内部に意識を集中すること。箔を付けようとして,ネットで他の人の感想をチェックしたりしないこと。
そこから沁みてくる言葉を捉えて,たとえそれが幼稚であろうと貧弱であろうと,妙な化粧を施さず,そのまま差しだす勇気を持つこと。
● それ以前に,たとえば寝不足の状態でライブを聴くなんてことのないようにすること。十全な体調で聴けるよう生活を整えること。
そして可能ならば,ライヴ以外の音楽体験を充実させること。CDを聴くこと。作曲家の生涯や彼が生きた時代背景,音楽史における位置づけ等について,最小限の心得は持っておくようにすること。
いつも拝見してます。私なんかは難しく構えた感想より、思われたままの感想を聞きたいです。下手だったとか、良かったーとか。会場のアンケートには良いことも悪いこともたくさん書かれているのですが、どんな意見でも聞きに来てくださる方の声が聞けるだけで、励みになりますよ。
返信削除これからも感想をよろしくお願いします。
ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。
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