2019年5月27日月曜日

2019.05.26 宇都宮シンフォニーオーケストラ 第18回定期演奏会

宇都宮市文化会館 大ホール

● 宇都宮シンフォニーオーケストラの演奏会に行くのはずいぶん久しぶり。2016年10月以来になる。どうしてそうなったのかは不明。
 おそらく,他の演奏会と重なることが続いたのかもしれない。あるいは,ちょうど東京に遊びに行くのと重なったのかもしれない。

● 開演は午後2時。当日券(1,000円)を買って入場。曲目は次のとおり。指揮は石川和紀さん。
 シューマン チェロ協奏曲 イ短調
 ブルックナー 交響曲第7番 ホ長調

● 自分で定位置と決めている2階右翼席に着座。横に短いから,隣に動かない人がいても,休憩時間に移動がしやすい。最も奥(左)に座ると,スペースに余裕がある。荷物を置くのにも便利。
 というわけで,この席をぼくは好んでいる。まぁ,左翼席の右奥でもいいわけだが。

● ぼくはクラシックをきちんとというかまともにというか,聴き始めたのはかなり遅い。その中でもブルックナーを聴き始めたのはだいぶ遅かった。
 聴く契機がなかった,あるいは掴めなかった。マーラーと一緒に聴くようになったのだけども,マーラーにはすでに飽きが兆している。もう聴かなくてもいいかなぁと思っている。これも理由はよくわからないんだけど,飽きてしまったとなるととりあえず打つ手はない。自分のことだから,べつに打たなくてもよいと思っている。

● 対して,ブルックナーの方は最近,面白さというか深味というか,少しわかってきたような気がする。わかるというのは適当な言い方ではないか。感じるようになってきた(気がする)。
 ぼくはCDは選ばないので,たまたま手元にあったものを聴いているが(その1枚しか持っていない),7番はたしか小澤征爾+サイトウ・キネンだったと思う。以前に比べると,聴く頻度が少しあがっている。

● 不思議な曲だ。第1楽章の冒頭からフォトジェニックな感じがし、何となく土くさいところもあり,聴き進んでいくうちに各楽章をどうつなげたらいいのかわからなくなり,むやみに長いなと思い,どう終曲させるつもりなのだと疑問が兆す。
 聴き終えたときには,CDでも疲れる。まして生で聴けば尚更のことだ。で,また聴きたくなるという。

● 演奏する側にとっては,難敵かと思われる。苦労の種は数え切れないだろう。
 が,エイッ,ヤッ,とやっつけた感はない。ちゃんと対峙して,答えを出している気がする。これが自分たちの解答です,と。凛とした演奏で聴きごたえがあった。
 極東の島国の地方都市で,アマオケが自作を演奏するとはブルックナーもまさか思い及ばなかったろう。

● シューマンのチェロ協奏曲。ソリストは佐山裕樹さん。宮田大さんといい,金子鈴太郎さんといい,きら星のごとき栃木県出身のチェリストがいる。佐山さんもそれに続くのだろう。
 まぁねぇ,共演を申し込んでも,その日は時間が空いてなくて,なんてことになるんですかねぇ。 
 佐山さんのアンコールは,バッハ「伴奏チェロ組曲第3番」から“ブーレ”。

● オケのアンコールはなし。そりゃそうだ。この曲目を演奏したあとにアンコールがあったら,かなり驚く。

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