● 栃木県総合文化センターへ出向いた。ネットで購入していたチケットを受取りに。
4月1日に予定されていた公演なのだが,すでに延期が決まっている。12月27日だ。チケットはそれまで保管しておかねば。
宮田大さんのリサイタルを1,000円で聴けるんだから,聴きに行く以外の選択肢はないわけだけれども,総合文化センターのリニューアル記念公演のわけが,12月になってしまっては,その意味合いがだいぶ薄れる。
● 5月に開催予定の演奏会のチケットを3つばかり,併せて買っておいた。
宇都宮北高校吹奏楽部。藝大同声会栃木支部,林真理子の劇場で愉しむオペラなるもの。
黄金週間に入る頃には,コロナは落ち着いているだろうか。特に,5月3日の宇都宮北高校吹奏楽部の演奏会はやらせてやりたいものだが。
● が,ネットに流れている情報から予想するに,おそらくむずかしいのではないかと思える。
ウィルス感染は,密室(密閉空間),密集,密接(近距離での会話や発声)が揃うと危ないと言われるわけで,クラシック音楽の演奏会においては,近距離での会話や発声は通常はない。密集もだいぶ緩和されているだろう。
しかし,そういうのは程度問題であって,油断はダメだと言われると,返す言葉はないはずのものだ。いつまで待てばいいのですかぁぁ。
● それでもチケットを買ったのは,ささやかな意思表示のほかに願望をも込めているわけだけど,もうひとつ,個人的な事情もある。
今月末日をもって仕事を完全引退するのだ。4月からは毎日が日曜日になる。もっと大事なことは,収入がなくなることだ。今までのように演奏会を聴くために東京に行くのは,なかなか難しくなるのではないかと思う。お金がないんだからね。
いきおい,地元で開催されるのをメインに聴いていくことになる。あるべき姿に戻る。そう,元々地元に沈潜するつもりだったのだから。
● で,地元開催というわけで,コロナのことなどあまり考えないで,買ってしまったというのがホントのところ。
もし中止になれば,代金はすべて寄付でいい。音楽を聴くというのは自分の生活においてけっこうな比重を占めている。が,正直なところ,自腹でお金を払っているのはチケット代くらいのものだ。
CDなんか買ったことがない。いや,何十枚かは買っているんだけども,あらかたは図書館で借りたものだ。パソコンでリッピングして,WALKMANに転送して聴いているわけなのだ。
音源入手にはお金をかけていない。チケット代はだからそのお礼。それゆえ,中止なら寄付でいい。
● 『音楽の友』も買って読んだことは一度もない。たいていの図書館には置いてあるが,図書館で手に取るのも10回に1回くらいのものだ。
あれは業界誌だと思っている。そうそう業界の都合に付き合ってはいられない。って,ぼくはプロオケはあまり聴かないので,付き合う付き合わない以前の話かもしれん。
ただ,『音楽の友』のコンサート情報は参考になる。ネットにもここまでまとまったものはないのではないか。ここに載っているコンサートを聴くことは実際にはあまりないとしても,動向はわかる。動向は知っておきたい。
● が,それだったら,コンサート会場に置いてある『ぶらあぼ』で足りるか。今日は総合文化センターでこんなのも見かけた。どうやらこれらで代替可能かもしれない。
となると,『音楽の友』とはいよいよ縁遠くなる。伝統のある雑誌のはずだけども,ぼくは縁なき衆生のひとり。
● ところで。総文センターのロビーは閑散の極み。催事はすべて中止または延期になっているのだし,それがいつまで続くか読めないわけだから,チケットを買いにくるお客さんもいない。
常ならぬ状態であることが,ここに来ると実感できる。帰る場所を持たない人(たぶん)がひとり,椅子にもたれて居眠りをしていた。
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