2020年8月5日水曜日

2020.08.03 間奏66:ストリーミング視聴など

● 栃響のサイトを見ていたら,10月の演奏会まで中止になっている(栃響ではなく,主催団体の決定による)。難しいですかねぇ。これほど長引くとは,正直,思っておりませんでした。
 とはいえ,全国を見てみると,オーケストラの活動が再開される流れにある。といっても,プロオケの話であって,それで飯を喰っている以上,ただ座しているわけにはいかないという事情もあるのだろう。

● ぼくらがコロナに慣れたということもあるかもしれない。4~5月と今とでは,コロナ自体は変わっていないのだろうが(まさかコロナウィルスが弱毒化したわけではあるまい),コロナに対して恐れ慄くという空気ではなくなってきた(と思える)。
 ひょっとすると,世界中で,犬や猫が走り出したのを見て恐竜が出たと思ってしまったのかもしれず(そんなことはないのか),いずれはコロナの新規感染者が出たからといって,いちいち首長が記者会見を開くというような,大げさ極まることはなくなるだろう。

● 良くも悪くも,いつまでも籠っているわけにはいかない。じっとしているのは,動くよりも消耗する。
 状況は何も変わっていなくても,規制は緩和されていく。そういうものだろう。飽きや厭きがそうさせる。
 景気が悪ければ,誰もが節約に走る。が,節約程度のことでも,長く続けば節約疲れが起きる。

● ま,そうした再開に向けての動きがある。しかし,状況によっては尻すぼみになるやもしれないし,何とも先が見えない。
 この先どうなるかはコロナに訊いてくれ,としか言いようがない。

● アマチュア・オーケストラの場合は,自分たちの意思より,ホールの意向に左右されるだろう。
 栃木県でいえば,栃木県総合文化センター,宇都宮市文化会館,那須野が原ハーモニーホールなどだが,いずれも公営の施設なので,所管する自治体の意向ということになる。つまり,必ず横並びになる。突飛なことは起こらない。

● 純然たる民間の施設を使って行われる小規模の演奏会情報にアンテナを立てておくべきか。しかし,民間も公がどうするかを見て,その真似をするしかないかと思われる。
 せっかくのベートーヴェン・イヤーも虚しく過ぎることになりそうだ。仕方ありませぬ。

● そういう時期ゆえ,栃響でも過去の演奏会をストリーミングで聴ける(視れる)ように,精力的にYouTubeに上げている。栃響に限らず,その努力をしているところが多いという印象を受ける。
 演奏会がないのでそういうことに注力できる時間がある? 理由はどうあれ,そのリンクをサイトに貼ると,サイトがずいぶん充実した印象になる。

● 栃響サイトに最近上がった,2017年の第九を聴いてみた。ノートPCに外付けスピーカをつないだだけの貧弱極まる設備で,1時間7分。フルスクリーンにして聴くと,それなりの臨場感はある。
 とはいえ,YouTubeでCD並みの音質を確保するのは難しいんでしょうねぇ。合唱と独唱の音の録りようには大いに不満。が,これも仕方がないんでしょうなぁ。
 映像はともかく,音質に不満ありという,ごくありきたりの印象になる。XperiaかストリーミングWALKMANで聴けば,だいぶ違ってくるのかねぇ。

● 要するに,生の代わりにはならないものだ。あたりまえだが。
 ではあっても,聴き手であるぼくらも,こういう時期だからこそ,普段は聴けないCDを聴くとか,ネットでお宝を探すとか,そうした対応をするより仕方がない。
 大丈夫だから思い切って(演奏会を)やってみろとかね,安全地帯から無責任なことを喚いてみたって仕方がないわけで。

● 聴き手としてやれることをやっていくというのは,畢竟,そうした地味なことであって,演奏家との連帯を謳いあげるとか,危機感を共有するとか,そっちの方向に行くことではないと思っている。

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