栃木県総合文化センター サブホール
半世紀以上前,小学生の頃。学研の『学習』の付録に付いてきたんですよ。数回いじって飽きちゃったんだと思うけど。
● あの頃の『学習』とか『科学』ってなかなか頑張っていたんだなぁと,今なら思うんですけどねぇ。
当時は付録をぞんざいに扱ってしまってましたね。あまり感心しない小学生だったかな。
● そのオカリナの演奏会を聴いてみた。開演は13時30分。入場無料。
2部構成。第1部は5つのグループのアンサンブル。第2部は全員による合奏。第2部の曲目はヘンデル「水上の音楽」からの抜粋。第1部も,ラプソディ・イン・ブルーとかリベルタンゴとかカヴァレリア・ルスティカーナ「間奏曲」とか,クラシックの楽曲。
2部では小川堅二さんが指揮をした。小川さんの指導を受けている人たちの発表会のようなものか。
● オカリナの音自体は初めて聴くものではない。くぐもるような,包みこむような音であることは知っていた。いくつも重ねれば,オルガンのような響きを作れるのかもしれないと思った。
演奏は聴衆に聴かせることによって完結する。したがってコンサートホールかそれに類する施設は必須と思われるところ,オカリナは聴き手を必要とせず,奏者だけで完結できる楽器かもしれないと思った。くぐもるような包みこむような音を自分で出して自分で聴く。それで完結できるのかも。
● フルートだと息を吹き込んでも音が出るとは限らない。オカリナはそういうことはない。小学生が使っている縦笛と同じで,必ず音は出る。
ので,フルートと比べれば,スタート時点でのハードルは格段に低いように思えてしまう。が,実際のところはどうなのか。
● 小川さんはなかなかに辛辣で,音合わせをしてから演奏を始めているが,合ってないのに始めちゃってる,と言う。もちろん,それを言えるだけの信頼関係を確保しているからだろうけどね。
たしかにそうかもしれないのだけど,ここで1つの音になれれば,もう終着点に到達したようなものかもねぇ。
っていうか,相当な使い手ということでしょうねぇ。趣味でやっているというレベルを超えてるでしょう。
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