宇都宮市文化会館 大ホール
● 今日も宇都宮市文化会館。宇都宮ウィンドクルーの定演。25周年と銘打っているのだが,迂闊ながら今までこの楽団があることを知らずにいた。
開園は午後2時。入場無料。指揮は田村和久さん。
● プログラム冊子の「ごあいさつ」によると,「いつ解散してもおかしくない状況でした」とある。「4年前のコンサートを知る団員は数名となり」ともある。多くの団員が去り,コロナ禍で団員の多くが入れ替わるくらいの変化があったらしい。
その結果,だいぶ若返ったようにも推測できる。だとすれば,コロナ禍を若返りの契機に転じ得たと言えるかもしれない。災いを転じて福となすことができた? と,外部の人間は気楽に言うものだ。
家業を閉めざるを得なくなって,生活に支障が出た人たちもいただろう。芸能界では自殺者が相次いだ。個人的には「赤い公園」の津野米咲が命を絶ったのがけっこうショックだった。もちろん推測にすぎないのだが,コロナがなければ死なずにすんだものを。
● その中にあって,ともかく継続できたのだから,それだけで立派なものだ。核となる古参メンバーが踏ん張ったんだろうか。
ともかく,奏者の平均年齢はかなり若い。客席を盛り上げようとするその仕方が高校生チック,という印象を受けたのだが,それも団員が若いからできることだろう。
● 演奏曲目の一々については記さないが,聴けて良かっと思ったのは「レット・イット・ビー」。古典となったビートズのこの曲のCDを引っぱりだしてみようかと思えたからね。やっぱり,これは名曲なんでしょうねぇ。
同時に,クラシックやジャズ,ポップスなど各種ジャンルで名曲とされる曲に限ってみても,その全てを聴く時間はもう残っていないなとも思った。海からコップ1杯かせいぜいバケツ1杯の水を汲んだくらいにしか聴いていない。
まことに,少年は(少女も)老いやすいものだよね。
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