2023年5月20日土曜日

2023.05.14 真岡市民交響楽団 第65回定期演奏会

真岡市民会館 大ホール

● 昨年の12月17日以来,半年ぶりに真岡に来た。市立図書館で雑誌を読んでいる。けっこう優雅感があるぞ。“けっこう” でよければ,優雅を愉しむのにお金は要らない。
 問題は,すべての図書館でそれができるわけではない,ということだね。優雅感がないところもある。地方の小都市でもそうだから,大都市になるとさらにそうだろうな。

● さて,何のために真岡まで来たのかと言うと,真岡市民交響楽団の定演を聴くためだ。半年前もそうだった。それ以外の用事で真岡に来ることは,まずもってない。
 開演は午後2時。入場料は安定の500円。当日券を買った。

● 曲目は次のとおり。指揮は新井義輝さん。一般大学を卒業してから音大の指揮科を出た人。
 ベートーヴェン エグモント序曲
 グリーグ ペール・ギュント第1組曲
 シベリウス 交響曲第2番 ニ長調

● 序曲なのに交響曲を1つ聴いたような気分にさせるのがベートーヴェン。ロシア人形のマトリョーシカのようだ。どんどん小さくしていっても,全部がそこにある。
 入れ子構造になっていて,全体の一部を切り取るのではなく,全体を小さく凝縮したような。

● 「ペール・ギュント」は第1曲の「朝」の冒頭のフルートがほぼすべてと言ってしまいたい。第2曲「オーゼの死」で弦がロマンチックに歌うのもいいんだけれども,やっぱり「朝」のフルートかなぁ,と。
 そのフルートゆえに,CDならカラヤン+BPh がいいと思っている。が,生で聴くのがもっといい。
 CDは耳で聴く。生演奏は目や皮膚なども動員して聴くことになる。CDで聴いても鼓膜しか喜ばないが,生だと全身が喜ぶ。全身で聴くのが音楽の本来だろうと思う。

● シベリウスの2番をベートーヴェンのように聴くこともできる。つまり,苦悩を通して歓喜に至る,という。
 第4楽章の妙なる調べは天国に着いたことを思わせるし,コーダは神に抱かれた喜びを思うさま発散しているようにも見える。辛い渡世だったけど,最後にやったよ,俺,と。ま,荒唐無稽な妄想だ。

● というわけで,聴き応えのあるシベ2だった。まことに,真岡には真岡のシベリウス。奏者の過半は真岡在住者ではないと思うけれども,そういうことは関係ない。

● ちなみに,今日は宇都宮市文化会館で宇都宮シンフォニーオーケストラの演奏会が,栃木県総合文化センターで新人音楽家演奏会があった。
 地方でもこういうことはしばしばある。ないときはバッタリないのだから,うまくバラけてくれるとありがたいのだけれども,そうは問屋が卸してくれない。

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