2009年10月31日土曜日

2009.10.09 宇都宮大学教育学部音楽教育講座の教員による演奏会 魂の果実たち

宇都宮市文化会館 小ホール

● 病みあがりの9日(金),コンサートに行ってきた。場所は久しぶりの宇都宮市文化会館。今回は小ホール。
 何のコンサートかというと,宇大教員による演奏会。プログラムには「宇都宮大学教育学部音楽教育講座の教員による演奏会」とある。今回が4回目になるらしい。今後も続けていくのだろう。
 チケットはわずかに千円。

● まずはブラームスの「4つの厳粛な歌 バリトンと弦楽四重奏のための」。弦楽四重奏は宇大で非常勤講師を務めている人たち(全員女性)が演奏。芸大など音楽大学で修行?した人たちばかりだ。それぞれ,本業は別にある。いろんな人たちがいろんなところで音楽との関わりを保っているのだなと思わされる。
 バリトンは石野健二教授。学内の管理職も務めている。仕事のメインは管理業務に移っているのだろう。そういう年齢だ。

● 次は邦楽。長沢勝俊氏作の「萌春」なる曲を狩野嘉宏氏(篠笛)と和久文子氏(箏)が演奏。二人とも宇大には非常勤講師で教えにきている。
 めったに聴くことはないであろう篠笛の音色に接することができた。篠笛ってだいぶ高い音が出るんですね。

● 次は「ゆがんだ十字架のヴァリアント ピアノ独奏のための」を石田修一教授が演奏。ピアノが体の一部になっている感じ。手練れである。
 ところで,「ゆがんだ十字架のヴァリアント」なんていう曲名は聞いたことがないでしょ。それも道理で,この曲は宇大の木下大輔准教授が作曲したものなのだ。

● 休憩をはさんで,シャブリエの「5つの遺作(ピアノのための5つの小品)」を新井恵美氏が演奏した。彼女は専任講師の職にある。スタッフの中で唯一,宇大出身。

● 次はヴェルディの歌劇「エルナーニ」から。石田教授のピアノ伴奏で,小原伸一准教授のバリトン。 最後は小林功教授がベートーヴェンの「ピアノソナタ悲愴」を演奏。巧い。トリに相応しい曲目を完璧に演奏しきった。

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