2012年5月27日日曜日

2012.05.27 宇都宮シンフォニーオーケストラ第11回定期演奏会

宇都宮市文化会館大ホール

● 27日(日)は宇都宮市文化会館大ホールで宇都宮シンフォニーオーケストラの定期演奏会があった。開演は午後2時。チケットは1,000円。当日券を購入。

● 曲目は,モーツァルトの歌劇「後宮からの逃走」序曲,フルートとハープのための協奏曲。それと,リムスキー=コルサコフの交響組曲「シェヘラザード」。
 いずれも生で聴くのは初めて。っていうか,たぶんCDでも聴いたことがないと思う。

● 指揮者が指揮台にあがって,さぁ始めようというときに,ケータイの着信音と思われる音楽が鳴ってしまった。ステージでは,とりあえず,それを笑いに替えて新規まき直し。

● 「フルートとハープのための協奏曲」は優雅にして穏やか。たゆたうように始まり,そうして終わる。大きなホールではなくて小さめの教会(のホール)とかで聴いたら,さぞかし典雅な気分に浸れるだろう。
 ソリストは岡本裕子さん(フルート)と大隈泰恵さん(ハープ)。岡本さんはライトブルーの,大隈さんはピンクのドレスで登場。お二人とも艶やかで,ステージに花が咲いたようだった。

● 休憩後,メインの交響組曲「シェヘラザード」。ヴァイオリンの独奏部分は小泉百合香さんが担当。現在はニューフィル千葉の奏者を務めているけれども,それまではこの楽団のコンミスだった人ですね。
 それと,この曲,木管が大変なんですねぇ。フルートもファゴットもフォルンも,よく健闘。
 プログラムの「ごあいさつ」に,「リムスキー=コルサコフは初めての挑戦でしたが,とても魅力的であると同時に,私たちには大変挑戦し甲斐のある(あり過ぎる!)難曲でした。今日お越しの皆様方から合格点がいただけるかどうかとても心配です」とあるけれども,充分すぎるんじゃないでしょうか,ここまでできていれば。3楽章の軽ろやかさ,華やかさもよく出ていたと思いますし。
 むしろ,演奏した側の自己採点では何点になるのか知りたいところですね。

● 映画1本分より安い料金でオーケストラのライブを聴くことができる。そうして,演奏を聴いている間は,世間の憂さを忘れることができる。それだけでも,演奏してくれてありがとうってことですよね。
 ぼくが感じている憂さなんて,たぶん世間のアベレージをずっと下回るものでしかないだろうし,演奏する側にだって当然ながら憂さや嫌なことはあるはずでね。
 そういうものと戦いながら練習し,本番に臨んでいるんだと思うんでね。なおさらありがたいなぁというか,申しわけないなぁというか。

● オーケストラのライブを聴き始めた頃は,演奏が始まると脳内に見たこともない風景が広がった。音楽の進行にしたがって,その風景がどんどん変わっていく。その酔ったような気分が心地よかった。
 いつの頃からか,それがなくなった。慣れたってことなんだと思うんですけどね。ではライブの楽しみがその分減ったかといえば,そんなこともない。

● 家に戻ってから,この日聴いた曲をCDで聴き直してみた。ライブで初めて聴いた曲をCDで聴き直す。これって,けっこう,幸せを感じる体験だったりする。

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