杉並公会堂大ホール
● ぼくは音楽を聴くのにお金をかけていない。CDは図書館で借りてパソコンに取りこんでいる。DVDも同じようにできる。ま,ぼくのようなのが圧倒的な多数派だろうとも思うんですけどね。
となれば,せめてせっせと演奏会に通ってチケットを買わねば,音楽の神さまに叱られてしまう。と,自分に都合のいい理屈をつけて,この日も東京へ。
● 今回はジャパン・クラシカ。ホームページには,「妥協のない練習をして質の高い演奏を」という理念に基づいて活動を行っています,とある。ぼくには敷居が高いかもしれない。
開演は午後2時。チケットは当日券で2,000円。
● 曲目は次のとおり。
ウェーバー 歌劇「魔弾の射手」序曲
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番
ベートーヴェン 交響曲第5番
● ソリスト(ヴァイオリン)は天満敦子さん。お名前は存じあげていたけれども,演奏を聴くのは初めてのこと。
何とまぁパワフルな,っていうのが第一印象ですねぇ。登場してすぐに客席を支配できるだけのパワーの持ち主。音楽だけに生きてきた。音楽だけに思いをこめてきた。そのオーラがね,ウワーッと広がってくる感じ。
もちろん,只今現在も音楽とともにあるわけで,その「ともにある」あり方にスキがないんだろう,と。そうでなかったらここまでの力強さは出ないだろう,と。
● オーケストラもさすがの水準。「妥協のない練習をして質の高い演奏を」といっても,それができるだけの基礎体力が必要だもんね。
コンマスが圧倒的な存在感を放っていたけど,客演だろうか。
こんな演奏を2,000円(前売りなら1,500円)で聴けるんだからね。東京の人はいいよなぁ。
● 今回がこの夏,最後の東京行きになる。なぜなら「青春18きっぷ」を使い切ってしまったからね。
貧乏生活にわずかな光を入れてくれたのが,この数回にわたる東京往復だったんだけど,ピンポイントでコンサート会場に行くだけで,それ以外のことは何もしなかったな。「おむすび権米衛」でおにぎりを買ったのと,「富士そば」でカレーそばを喰ったことくらいか。
それでいいと思ってるんだけど,たまには居酒屋で一杯やって,電車の中で寝ながら帰るなんてのをやってみたかったかなぁ。
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