約2時間のコンサートが終了した直後の満足感は,他のものでは代替できません。この世に音楽というものが存在すること。演奏の才に恵まれた人たちが,時間と費用を惜しまずに技を磨いていること。その鍛錬の成果をぼくたちの前で惜しみなく披露してくれること。そうしたことが重なって,ぼくの2時間が存在します。ありがたい世の中に生きていると痛感します。 主には,ぼくの地元である栃木県で開催される,クラシック音楽コンサートの記録になります。
2013年1月14日月曜日
2013.01.14 間奏26:大雪-那須野が原ハーモニーホールのニューイヤーコンサートに行けなかった
● 怠惰の極みの二度寝をして,ゆっくり起きてみたら,窓の外が白い。雪。しかもワッサワッサと降っている。加えて北風が強い。
今日は午後2時半から,那須野が原ハーモニーホールでニューイヤーコンサートが開催される。もちろん手帳にも書き留めているけれど,それ以前に小さな頭に入っている。
当日券があると踏んでいたので,事前にチケットは買っていなかったんだけど,当然,行くつもりでいた。
● しかし。この天候では。どうしようか。家で温々とCDを聴いてる方がいいかなぁ。
● でもね,出演者は雪だろうと何だろうと,決められた時刻にはスタンバイしなければならないだろう。今回は大田原高校の合唱部も出演するんだけど,彼らも何が何でも会場に集合するのだろう。
であれば,こういうときこそ,出かけてナンボではないか。それでこそ,出演者を応援できるというものではないか。
● というわけで,雪の中を出立。ゆえあってぼくが使える車はないので(あっても,この雪では自重したと思うが),電車で向かうことにした。
さすがJR東日本の電車は,この程度の雪では不通にはならないのだった。
のだが。蒲須坂駅の手前でガクンと急停車。踏切の安全確認をするという車内放送があった。結局,30分間の予定外の停車となった。
● これで開演時刻までに会場に到着できる可能性はゼロになった。さて,どうする。行くか退くか。
チケットは買っていないんだから,退いても損害はないぞ。でも,ひょっとすると開演じたいが遅れるかもしれないから,まにあう可能性もある。
結局,退くことにした。ミソを付けてしまった感じがしましたのでね。残念でもここは撤退した方が,傷口を広げなくてすみそうな感じがしたんですよ。
もうひとつ。今年は弦楽亭オーケストラが登場しないんですね。これゆえに,聴かなくてもいいかとチラッと思ってしまったのも事実。
● で,上り電車で引き返すことにしたんだけども,今度はその上り電車が矢板駅で延々と停車したままになった。宝積寺駅近くで,電車のパンタグラフが大雪のために壊れてしまったらしい。
2時間も停まっていたろうか。何だかんだで半日を電車の中で過ごした感じ(もちろん,大袈裟な言い方です)。
これなら,退かないで行っとくべきだったと,当然,思いましたね。ホールで音楽を聴いている2時間と動かない電車の中で過ごす2時間,どちらがいいですか。
● かえってミソを加えてしまったなぁ。予測不可能ではあるわけだけど,そういうときこそ,その人の運というかツキが現れるのかもな。
っていうかさ,あと1本前の電車に乗っていれば,何の問題もなかったわけでね。この天気なんだから,当然,それくらいの慮りはあってよかったよねぇ。
● やっぱりね,こういうときは出かけずに家でマッタリするのが吉ですな。
でもJRの工事の人なんか典型的にそうなんだけど,雪だからといって家でマッタリするなんて許されない立場の人がたくさんいる。普段どおりに街は動いているわけだからね。動かしている人たちは,雪の中を仕事に出ているわけだもんね。
コンサート,どうだったんだろう。無事に終われたんだろうか。
● じつを言うと,電車が立ち往生したくらいで困ることなんてないんですけどね。その間,どうしていたかといえば,イヤフォンを耳に突っこんで音楽を聴いていた。あと,時々,読書。
ヴィヴァルディの「四季」を全曲聴き,ベートーヴェンの「第九」も聴けてしまった。家にいるより,こういう状況の方が聴けるものです。
しかも,電車の中は暖房も効いている。多少の窮屈さを我慢すれば,ほんと,何も困らない。けっこう充実した時間を過ごせたかもしれない。
スマホひとつ持っていると,苛々から自由になれる。便利な機器だとあらためて思った。
● 問題は明朝の道路事情。栃木県って車依存度が高い地域なんだけど,そんなに雪って降らないから,基本,備えが甘い(オマエが言うなっ)。
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