ミューザ川崎 シンフォニーホール
● 昨年に続いてお邪魔した。国立音楽大学,昭和音楽大学,洗足学園音楽大学,東京音楽大学,東京藝術大学,東邦音楽大学,桐朋学園大学,武蔵野音楽大学。首都圏の8つの音大がひとつのオーケストラを組んでの演奏会。
それぞれの音大ごとの演奏会は昨年11月と12月に開催されている。
● 開演は午後3時。チケットはS席が2,000円(座席はS席とA席の2種)。指揮はラドミル・エリシュカ。チェコ共和国の大御所らしい。ゆえに(だと思うのだが),演奏するのはスメタナとドヴォルザーク。
スメタナ 連作交響詩「わが祖国」より「高い城」「モルダウ」「シャルカ」
ドヴォルザーク 交響曲第9番 ホ短調「新世界より」
● 学生さんたちはいたってリラックス。笑顔を見せながらの登場。この演奏会は,彼ら彼女らにとってもお祭りであるようだ。
演奏中も,いい意味で余裕を見せていた。腕に覚えがあるがゆえだろう。
● ぼくの席は前から3列目。指揮者が楽譜をめくる音まで聞こえてきた。
オーケストラの全体が視野に入らないという憾みはあるけれども,奏者の表情や息づかいまで堪能させてもらった。
演奏は言うまでもない。人馬一体という言葉が唐突に浮かんできた。楽器と一体化している。楽器が身体の一部になってて,楽器にまで神経が通っているっていう感じですね。そうなるだけの時間とエネルギーを注いできている。
若い学生たちの溌剌さ,熱心さ,一途さ。ひょっとすると,プロのオーケストラも含めて,聴きうる限りで最も贅沢な,旬の演奏を聴かせてもらっているのかもしれないと思った。
● ラドミル・エリシュカ氏は,御年,82歳。これも唸るしかないでしょうね。なんで82歳でこういう動きができるのか。指揮者でこういう人は何人もいるんだけど,仕事が然らしめるところなのか,DNAなのか。
● 来年は上野学園大学が加わって,9大学になるらしい。何とか皆勤して聴きたいものだ。どうにかして都合をつけるだけの価値はあると,ぼくは思う。
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