2015年1月12日月曜日

2015.01.10 アウローラ管弦楽団第12回定期演奏会

すみだトリフォニーホール 大ホール

● もっぱらロシア音楽を取りあげている楽団。開演は午後1時半。チケットは1,000円。当日券を購入。指揮は田部井剛さん。

● 今回の演しものは次のとおり。
 スヴィリードフ 組曲「吹雪」 プーシキンによる音楽的イラストレーション
 ラフマニノフ 交響曲第2番 ホ短調

● この楽団の演奏を聴きのは,今回が4回目になる。栃木の田舎から東京までわざわざ聴きに行く。しかも,この回数。
 何かを感じているからだよね。その何かって何だろう。

● ひとつには,あまり聴く機会のないロシアの作曲家の作品を聴けるから。
 チャイコフスキーやラフマニノフはしばしば聴く機会がある。ショスタコーヴィチやプロコフィエフも,まぁまぁ。
 でも,そのあたりまでで,今回のスヴィリードフなんて,名前も聞いたことありませんでしたよ,ぼく。名前を聞いたことがないんだから,CDも持っていないし,曲を聴いたことのあるはずもない。
 この楽団の演奏会に行けば,とにかく初めての出逢いがある。

● ふたつめには,腕の確かさ。コンミスをはじめ,芸達者が揃っている。アマオケとはいいながら,練達の趣がある。

● みっつめには,プログラム冊子。曲目解説とコラムが面白い。どこが面白いかといえば,偏っているところ。
 偏っているっていうと,ちょっと違うか。どんな曲でも,書籍やネットを見れば解説はたくさんある。その中で広く流布しているのが,いうなら通説だと思うんだけど,この楽団の曲目解説はそうした通説を慮っていないというか。私見をサラッと述べていると感じられる箇所があって,そこがとてもいい。

● さて,スヴィリードフの「吹雪」。ソ連時代の「国営映画のBGMサントラ集」であるらしい。ショスタコーヴィチの弟子で,ロシアでは知名度の高い作曲家とのこと。
 客席には外国人もチラホラ。たぶん,ロシア人なんでしょうね。日本でこの曲が聴けるのか,ということだったのかなぁ。

● 演奏中にステージを暗くして,ミラーボールを使った光の演出もあり。たしかにライトであり(こういうのを大衆的というのだろうか),軽い分,ストレートにこちら側に入ってくるなと感じた。
 入ってくるというのは,情景が浮かびやすいということ。あらかじめ曲目解説を読んでいなくても,映像をイメージしやすいっていうかね。
 しかも,聴き手次第でいかようにでもイメージを結べるところがあって(どうやったって,夏の開放的なシーンは浮かんでこないけど),そこの自由度もなにがなし気持ちがいい。

● ラフマニノフの2番は久しぶりに聴いた。
 かつてのアメリカでは一部をカットして演奏するのが普通だったと,曲目解説にある。冗長と受けとめられていた。そういう時代もあったのだと思っておくしかない。
 天才が作ったものを,当代の評論家や民衆が等身大に受けとめられないのは,むしろ当然かもしれないんだしね。
 ぼくらも同じ間違いをたぶんしてるんだよな。後生の人たちから笑われても仕方がないような間違いを,現代の天才の作品に対して,おそらくやっているんだと思う。

● 「ロシアン・ロマン」という言葉が,曲目解説にあるんだけれども,基本,チャイコフスキー路線。
 それが好きな人にはこの曲はスッと受け入れられる。ぼくもまたその一人だから,この演奏で聴けて嬉しかった。
 頭であれこれ考えるのは面倒くさい。頭で考えない方が,結果的に間違わないですむんじゃないかとも思う。

● 女子団員はカラフルなドレスで登場。こういうの,ぼくは全面的に支持する。クラシック音楽の演奏会だからといって,衣装までクラシックである必要はない。
 客席でも,あのドレスはちょっとどうなのとか,ドレス談義に花が咲いたりもしていた。ひょっとすると,団員どおしでもあるのかね。
 着たいものを着ればいい。思いっきり目立っていい。他を蹴散らしてやろうと思ってるくらいでちょうどいい。と,思うんですけどね。

0 件のコメント:

コメントを投稿