那須野が原ハーモニーホール 大ホール
● 開演は午後2時。座席はSとAの2種で,ぼくは安い方のA席チケットを買ったんだけど。2階席の最前列(ホールの用語だと3階席)。
● が,これは失敗だったとすぐに気がついた。ステージが遠すぎる。最初はピアノ三重奏曲だったんだけど,奏者がとにかく小さい。表情なんてまるでわからない。
ステージに没入するのがその分,難しくなる。せっかくのライヴがこれではもったいない。オーケストラの演奏だったらまだ違ったんだと思うんですけどね。
結局,この失敗が最後まで尾を引いてしまった感じ。
● 客席は半分くらいの入りだったろうか。これも少々,場を冷やしたかもしれない。前回はもっと多かったのになぁ。
なんぞと思ったのは,何回かこのコンサートに来ているつもりでいたからなんだけど,2012年以来,これが2回目なのだった。2013年は大雪で電車が途中で止まってしまって行けなかったし,昨年も来ていない。
● だから,比較対象は2012年ということになる。で,2012年の豊穣さと比べると,ちょっと食い足りなさが残ってしまった。
って,これはぼく一個に限られた感想かもしれないけれど。
● 内容は3部構成。第3部で,大貫裕子さんや高田正人さんが一生懸命に盛りあげて,終わり良ければすべて良しという終わり方ではあったんだけど,これだけのメンバーがいるのであれば,2012年に登場した弦楽亭オーケストラにまた出てもらって,コンサート形式のオペラができなかったのかと思うんですよねぇ。たとえば,なんだけど。
● 相当に格調の高いニューイヤーオペラができあがったろう。スケジュールの調整とかいろいろあんだろ,言うほど簡単じゃないんだよ,と言われますかねぇ。
● ま,でも最後は,ヴェルディの“乾杯の歌”と,さらにヨハン・シュトラウス「ラデツキー行進曲」だったから,これで盛りあがらなかったらおかしい。
ニューイヤーコンサートなんだしな。
● このホールのホワイエには大理石の立派なスタンディングテーブルがずらりと並んでいる。コンクリートに表面化粧したものではなくて,正真正銘の大理石かと思われる。
たぶん,休憩中にワインやビールを飲むためのものだろうけど,自販機が3台あるだけで,ここでバーコーナーを作ったのは見たことがない。
入り口近くのロビーに行けばカフェがあるんだから,そちらでどうぞってことなんだろうけど,立派なテーブルがもったいないな。
せめてというわけで,自販機で缶コーヒーを買って,大理石に置いてみたんだけど,ちょっと間が抜ける感じは否めないんだな。
● かといって,バーコーナーを作っても,採算が取れないことは目に見えている。田舎のことゆえ,ほとんどのお客さんは車で来る。バーコーナーなんぞ作ったら,ほぼ確実に酒気帯び運転を生むことになってしまう。
コーヒーの出張販売をするくらいか。それでもどれほどの利用者がいるかな。
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